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微睡みの合間に。三月二十日。2


「で?掲示板がどうしたって?」

「あ、うん、名無しで中傷って、やっぱヒドイなと思って。」

「何で?」

「だってさ、自分の責任も明らかにしないで他人の中傷だよ?!そんなの許される事じゃないじゃん!!」

「現状は。理想と現実は違うんだよ馬鹿。それにハンネ名乗ったところでお前が知ってるハンネじゃなきゃ捨てハンだ偽ハンだ思うのが関の山だろうが。違うか?てめえの理想だの主義だのゴリ押しする前に現実直視しろよ。その上でどう対応するか考えろ。この擁護レスは?知り合いか?」

「うん、仲の良い発行者。」

「嬉しいか?庇ってもらって。」

「そりゃ嬉しいよ、自分を認めてくれてるんだし。」

「もう一回聞くな。相手の言ってる事の利がかなり大きいこの状況、悪い言い方すればお前、『敗者』。その状況でこんな風に馴れ合われて、本当に嬉しいか?悔しくないか?惨めじゃないのか?自分は何も言わずにそんな風にメソメソ泣き言言ってて、周りの人間に庇ってもらって、本当にそれがお前の望む答えか?言いたい事が有るなら他人の目なんか気にするな、吼えりゃ良いんだよ。相手にしたくないと思ったらしなきゃ良い、でもな、それなら周囲にも口は出させるなよ。それで場が荒れるのを見たいなら放置でも良いけど、自分の品格が落ちる事忘れんなよ?それは擁護者がムキになればなる程だ。」

「だって、皆俺の事庇ってくれて…」

「ああそりゃそうだろう、そのお友達が善意で自分の意思でやったのかも知れないけどさ、だったら尚の事そのお友達には理論立てて動いてもらえよ。名無しだけを論ってそこに固執する事に何の意味が有る?名無しから得る事は無いか?確かに名乗るという事は自分が誰であるか表明する大切な行為だ、それによって説得力だって生まれる。でも自分の役に立てられるようなレスが名無しだったらそんなもん化粧と一緒だ、有った方が良くたって無きゃいけないもんじゃねえんだよ。見てみろよ、今のお前を否定するようなレスだって、これからの成長の糧にはなるようなレスだって有るじゃねえか。名無しって事にばっかり拘ると、自分の為に大切な事見落とすぞ。そりゃ自分を叩く内容だから見るのもしんどいだろうさ、でも、目ぇ逸らしたらそこで止まるぞ。」

「でも…俺の事…」

「甘いねぇ、『表現』しようって人間が打たれ弱い上に自分にも他人にもそんなに甘くてどうするんだよ。自分がどうなりたい、何をしたいのかをちゃんと考えて、その障害になるものは排除しろよ、お友達でも自分の拘りでも甘えでもだ。自分を一番大事にしろ。『感受性が豊かで繊細』なんてな、そりゃ創作活動限定の感性。対外的には縄文杉が根ェ張ってる位の図太い根性じゃないと生き残れないぞ?良いか?『表現』をした以上はそれに対して発せられた別の『表現』を受け止める義務が有るんだ、無視するも良し反論するも良し受け流すも良しネタにするも良し、それも出来ないで被害者ぶって拒絶するならとっととやめちまえ、向いてねえよ。」

「被害者『ぶる』って、俺は被害者だろ?」

「分かってねえなあダボが。良いか?『表現』をする以上は絶対に叩かれるんだよ、世の中の人間全部が同じ感性なわけ無ぇだろ?何かする以上絶対に叩く奴はいるの!!それが良いか悪いかの二元論じゃないんだよ、まず真理を弁えろ、それも出来ずに希望的観測だけ持ってんのなら今すぐに筆を折れ、馬鹿。」

「…。」

「良いか?『これが正しい事なんだから、そうじゃない状況は間違ってる、だから自分は悪くない、世の中が従うべきだ』っていう理想在りきの考え方はやめろ、普通に無理だから。まず現実を把握しろ、そこから始めるんだ。『世の中は理不尽だ、人道に悖る事が蔓延ってる。そんな中で自分のやりたい事を通す為には、自分は何をすれば良いのか、どうなれば良いのか』、そう考えろ。立ち尽くしたまま叫んでも泣いても何も変わらない、変えたい、認めさせたいと思うなら自分が動け、変われ、頷かざるを得ないだけの『力』を手にしろ。与えられて守られるのを当然だと思うな、自分で掴み取れよ。」

「自分で…?」

「そう。それが私の信条でもある『パワーポリティクス(権力政治)』の真髄だ。その『力』が必ずしも財力や権力である必要は無い、愛情で世界を動かしたマザーテレサ、非暴力を訴え続けたガンジー、決して体制に屈しなかったネルソン・マンデラ、彼等だってパワーポリティクスの体現者だ、真髄は『権力』じゃない、『影響力』なんだよ。やり方もそこに至る迄の過程も色々だけどな。」

「…俺、メルマガの話してたんだけど?」

「生意気言うな、全てに通じる事だよ。ゆっくりで良いから考えろ、血肉にしろ、それが今回の私への報酬だな。分かったか?」

「ムカつくし全然納得出来ないけど…考えてみる。」

「良し。良い子だ。」

ワイズ先生はそう言って貴之君の頭をわしゃわしゃと撫で、細い目を更に細めて笑いました。
「ねえ、ワイズ先生。」
「ん?何だ?」
「ワイズ先生もいっぱい嫌な思いしたの?侮辱されたりとか。ワイズ先生は何をしたいの?」
ワイズ先生はその問いには答えません。目を細めて笑ったまま、
「ナイショ♪」
と、一言そういっただけでした。



『自分の傲慢極まりないオナニーとして。そしてそれを忘れない為として。』

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