福岡県警は29日、県警のコンピューターに虚偽の情報を入力したり、交通切符を破棄したりしたとして、県警門司署地域課の男性巡査長(35)を不正アクセス禁止法違反や公用文書毀棄(きき)などの容疑で福岡地検に書類送検した。
巡査長には独身寮の寮費をだまし取ったり、同僚の所持品を盗んだりした疑いもあり、送検された容疑は計13件に上った。県警は同日付で巡査長を懲戒免職処分にした。
送検容疑は▽交通切符の処理怠慢が発覚するのを恐れ11年9月7日、交通切符を管理するコンピューターに後輩のIDでアクセスし、切符は誤記のため回収したなどとする虚偽の情報を入力した▽同年10月19日、切符をシュレッダーで裁断した▽10年9月~11年9月、県警独身寮から同僚2人の釣り道具8点(計11万円相当)を盗んだ▽寮長だった11年9月16日、寮の会計担当者から2万9800円をだまし取った--などとしている。
県警は門司署長の警視(59)ら上司4人を本部長注意などとした。監察官室の高木正浩・首席監察官は「警察の信用を失墜する行為で誠に遺憾。職務倫理教養や業務管理、身上把握を徹底し、再発防止に努めたい」とコメントした。【木下武】
毎日新聞 2012年3月29日 21時44分(最終更新 3月29日 21時50分)
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