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公安調査庁元長官 2審も有罪3月29日 16時42分
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公安調査庁の緒方重威元長官が朝鮮総連にうその話を持ちかけ、中央本部の土地や建物などをだまし取った罪に問われた裁判で、2審の東京高等裁判所は、1審に続いて執行猶予のついた有罪判決を言い渡しました。
公安調査庁元長官の緒方重威被告(77)は、平成19年に朝鮮総連=在日本朝鮮人総連合会にうその話を持ちかけ、東京の中央本部の土地と建物や手数料4億8000万円余りをだまし取ったとして詐欺の罪に問われました。
緒方元長官は「詐欺には当たらない」と全面的に無罪を主張しましたが、1審は執行猶予のついた懲役2年10か月を言い渡し、被告側と検察側がいずれも控訴していました。
29日の2審の判決で東京高等裁判所の小川正持裁判長は「被告が朝鮮総連にうその説明を繰り返していることや詐欺を認めた捜査段階の供述は信用できることから1審の判断は正当だ」と指摘しました。
そのうえで緒方元長官に、1審に続いて懲役2年10か月、執行猶予5年を言い渡しました。
判決について、緒方元長官の弁護士は「緒方元長官は非常に落胆して強い不満を持っていた」と述べ、上告する方針を明らかにしました。
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