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“痛み”で休み 年間294万人3月29日 16時9分
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腰やひざなどの痛みが原因で仕事を1週間以上休む人が、年間294万人に上るという推計を厚生労働省の研究班がまとめました。
専門家は「痛みの原因はさまざまで、複数の診療科が連携して取り組むシステムが必要だ」と指摘しています。
推計したのは、愛知医科大学の牛田享宏教授を班長とする厚生労働省の研究班です。
研究班が、愛知県の自治体を通じて働く世代を中心におよそ2700人にアンケートしたところ「痛みが3か月以上続いて困ったことがある」と答えた人が41%に上りました。
痛むところは、腰が22%で最も多く、ひざが19%、肩が11%でした。
また、「痛みが原因で過去1年間に仕事を休んだことがある」という人が28%いて、このうち2.1%の人が「1週間以上仕事を休んだ」と答えました。
この結果と国内の労働者の人数から、研究班は「全国で年間294万人が痛みが原因で1週間以上仕事を休んでいる」と推計しました。
牛田教授は「多くの人が痛みが取れないまま複数の医療機関を受診しているのが実態だ。慢性の痛みの原因は、生活環境なども含めてさまざまで、複数の診療科が連携して患者の痛みを軽減し、社会生活を続けられるようなシステムが必要だ」と話しています。
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