日本のオタクたち:ギャラリー

日本のオタク文化を研究するパトリック・W・ガルブレイス氏の新著『Otaku Spaces』を紹介。写真家とともに日本各地を回り、オタク文化を総合的に紹介した内容だ。

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All Photos: Androniki Christodoulou


4月中旬に発売される書籍『Otaku Spaces』は、オタクが自ら語るストーリーを通して、オタクたちの複雑なサブカルチャーを説明しようとする試みだ。

著者は、オタク文化の研究で有名なパトリック・W・ガルブレイスだ。同氏は東京大学から博士号を授与されたばかりで、さらにデューク大学での博士号取得に取り組んでいる。[2010年には、レイクランド大学の東京キャンパスで講座も持っていた。ほかの著書に『英文版-外国人のためのヲタク・エンサイクロペディア』がある]

ガルブレイス氏と写真家のアンドロニキ・クリストドゥルは、自分たちが取り上げるオタクが、自分で話の主導権を握れるようにした。この本には豊富なインタヴューと肖像が掲載されている。「オタクについて話されることは多いが、オタクに向かって話しかける人は少ない。(肖像やインタヴューは、)そうしたオタクたちに、フィードバックのための声と顔を提供する手段だ」

この本に掲載されている写真には、クリストドゥル氏がオタクたちに、自分のコレクションと同じポーズを取ってもらうよう頼んだものがある。このような物まねは、従来のオタクに関する固定観念を、茶化しながら和らげるひとつの方法だとガルブレイス氏は説明している。

冒頭の写真は、33歳のナカヤス氏。コールセンターのバイトをしながら、コレクションの売買をビジネスにしている。売り物は、日本のアニメや特撮番組、サウンドトラックのCD、ビデオゲームやパンフレットなどだ。

ナカヤス氏は撮影時点で、8年間にわたる収集の結果として、20,000ドル相当のコレクションを蓄積していた。玩具だけで200個にのぼる。

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