ソニー:シャープ堺工場7%出資引き揚げも、鴻海との提携で
3月28日(ブルームバーグ):シャープ液晶パネルの主力工場である堺工場の運営会社へ7%出資しているソニーが、資本を引き揚げる可能性が出てきた。シャープが運営会社の出資分の半分を台湾鴻海精密工業に売却することでソニーが株式買い取りを請求できるようになった。
連名で28日発表した資料によると、ソニーの現在の7%の出資分の取り扱いなどを9月末までに協議する。シャープが自社保有の運営会社株を一部でも第三者に譲渡した場合、ソニーはこの期限前でも買い取りの請求が可能。シャープは27日、鴻海精密に保有株の半分46.5%を売却すると発表した。協議していたソニーの追加出資は行わない。
シャープは堺工場建設発表の翌08年2月に、ソニーが運営会社に34%を出資し、同工場で生産されるパネルの約3分の1を引き取ることで合意。しかし、その後のリーマンショックによるテレビ価格下落から、09年に100億円を出資して7%を取得するにとどまっていた。
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更新日時: 2012/03/28 12:05 JSTニュース一覧
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