郵便事業会社東海支社は28日、三島支店(静岡県三島市)の元社員が配達していなかったことを隠すため、岩本明文前支店長(56)らが未配達の郵便物50~100通をシュレッダーで廃棄していたと発表した。12日付で岩本前支店長ら3人を懲戒解雇、4人を停職の懲戒処分とした。
同支社によると、韮山集配センター(伊豆の国市)に勤務していた30代男性の元期間雇用社員が11年5~11月、同市内のアパートの空きポスト2カ所に郵便物100~200通を隠していた。
住民からの連絡を受けた岩本前支店長ら上司7人は、未配達の50~100通を改めて配達したが、残りはシュレッダーで処分。男性を同11月に依願退職させた。
西原由哲支社長は「指導する立場が郵便物を隠すのは、聞いたことがない。前代未聞の不祥事で関係者に深くおわびする」と謝罪した。【平塚雄太】
毎日新聞 2012年3月28日 22時10分(最終更新 3月29日 9時05分)
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