首相への説明優先で海水注入中止 国会の事故調査委で東電幹部福島第1原発事故調査委員会で、質問に答える東京電力の武黒一郎フェロー=28日午後、参院議員会館 東京電力福島第1原発事故翌日の昨年3月12日、1号機の原子炉冷却に向けて海水を注入したことをめぐり、東電の武黒一郎フェローは28日、既に現場で始めた注入をやめるように指示した理由について「菅直人首相(当時)への説明が終わっていない段階だったので、いったん中止して了解を得てから再開すべきだと思った」と述べた。 国会が設置した福島第1原発事故調査委員会に参考人として出席して話した。 武黒氏は当時、官邸に詰めていた。この日「非常に危機的状況で、海水注入は大事だと思っていた」と話す一方、その後を考えて首相の了解を得るべきだと考えたと説明。 【共同通信】
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