4月11日投開票の韓国総選挙で初めて導入された在外投票が28日、各国の韓国公館で始まった。福岡市中央区の駐福岡韓国総領事館を含む日本国内10カ所にも投票所が設けられ、在日韓国人や留学生らが投票を行った。
韓国では2009年の公職選挙法改正により、韓国籍を持つ19歳以上の海外在住者に国政選挙への投票が認められた。日本で選挙権のない在日韓国人にとっては、初の投票機会となった。
駐福岡韓国総領事館では同日、70人が投票。同館で初の1票を投じた在日3世の同館職員、姜奈美(カンナミ)さん(40)=福岡市東区=は「投票できて感動した。特に1世たちが強く望んでいた選挙参加の夢がやっとかない、うれしい」と喜んでいた。
投票は4月2日まで。同館が担当する九州・沖縄地区では1315人が有権者登録をしている。
=2012/03/29付 西日本新聞朝刊=