NHK福岡県のニュース　福岡放送局

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九電“電力需給見通し未定”

九州電力は新年度・平成２４年度の電力供給計画を発表しました。この中で原発の運転再開などの見通しが立たないことから、今後の電力需給の見通しや川内原発３号機の着工時期についていずれも「未定」としました。
九州電力は眞部利應社長や来月、新しい社長に就任する瓜生道明副社長らが２８日、福岡市の本店で記者会見し新年度の計画を発表しました。
このうち電力の供給計画については、東京電力福島第一原発の事故以降原発の運転再開の見通しや、国のエネルギー政策が不透明なことから２４年度以降の電力需給の見通しは「未定」だとしています。さらに鹿児島県薩摩川内市に建設を予定している川内原子力発電所３号機についても、再来年３月としていた着工時期を「未定」としました。
また、原発の運転停止の影響で火力発電所の燃料費などがかさみ経営を圧迫していることから、新年度は▼時間外労働の削減や▼設備投資の抑制などで、１２００億円の削減に取り組む方針です。
新しい社長に就任する瓜生副社長は、会見で今後の電力需給について「原発の運転再開が無ければ非常に厳しいが、停電などは行わずに需給両面の工夫で乗り切りたい」と述べました。
また電気料金の値上げについて瓜生副社長は、「原発が未来永劫運転できないとなれば、いろいろ考える必要があるかも知れないが、今は考えていない」と述べて、現時点では否定的な考えを示しました。

03月29日　12時07分

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