漫画「ちはやふる」で観光誘致 大津市、看板設置など
競技かるたをテーマにした漫画「ちはやふる」を活用した観光事業が大津市で本格的に始まった。漫画の舞台となっている近江神宮にPR看板を設置し、主人公らのイラストを取り入れた観光情報冊子を新たに作成するなど、市は漫画を生かした観光誘致を進める。
びわ湖大津観光協会を中心に、滋賀県かるた協会や大津商工会議所、観光団体などが2月、「ちはやふる・大津」キャンペーン実行委員会を立ち上げた。漫画とともに百人一首や大津ゆかりの歌人に焦点を当て、アニメファンら新たな観光客の呼び込みを目指す。
「ちはやふる」の出版元にイラストの使用承諾を得て、観光PR看板(高さ2・4メートル、幅2・2メートル)を近江神宮やJR大津京駅、京阪近江神宮前駅など5カ所に設置した。看板には、「大津で『かるた』に恋をする」のキャッチコピーと、漫画の登場人物が近江神宮の楼門前で談笑する姿が描かれている。今後、観光案内所やほかの駅にミニ看板を設置していく。
観光情報冊子の表紙には主人公のイラストを採用した。作中の絵と実際の風景を交えながら近江神宮や競技かるたを紹介する特集を盛り込んだ。12万部作成し、JRの各駅や高速道路のサービスエリアで配布している。
越直美市長は「ちはやふるは人気漫画で、近江神宮も注目されている。市としても積極的に活用し、新たな観光客を誘致したい」と話している。
「ちはやふる」は2007年に連載が始まり、09年の「マンガ大賞」を受賞。累計発行部数は700万部で、昨年にアニメ化された。
【 2012年03月29日 11時15分 】
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