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事件
元管理人側に広告収入 2ちゃんねる覚醒剤書き込み放置 当時の運営関与か
インターネット総合掲示板「2ちゃんねる」で覚醒剤の購入をあおる書き込みが放置されていた事件で、2ちゃんねるの開設者で元管理人の西村博之氏(35)が役員を務める会社が最近まで同サイトの広告収入の一部を受け取っていたことが28日、関係者への取材で分かった。同社は2ちゃんねるの検索システムの運用に携わっており、収益の受け皿にもなっていたことから書き込みが放置されていた時期も西村氏が運営に関与していた可能性が浮上した。
警視庁などの削除要請にもかかわらず、犯罪を助長する書き込みが誰の意思で放置されたのかが、事件解明の焦点になっている。
警視庁は昨年5月、2ちゃんねるに覚醒剤販売の書き込みがあったのに放置し覚醒剤売買を手助けしたとして、麻薬特例法違反の幇助(ほうじょ)容疑で関係先約10カ所を家宅捜索。実質的な運営者の特定を進めている。
2ちゃんねるの広告収入の一部が渡っていたのは、東京都渋谷区のコンピューターシステム開発会社「未来検索ブラジル」。西村氏は平成15年4月の設立当初から役員を務めている。2ちゃんねる関連サイトによると、広告掲載料は大きさや表示位置などによって異なるが、1カ月で150万円以上になることもある。
関係者によると、こうした2ちゃんねるに掲載されているアダルトサイトや出会い系サイトなどの広告収入の一部が、業者から同社など複数の企業に支払われていた。2ちゃんねるの運営に関わったことがある関係者は「運営は主に広告収入で賄われている。収益に関与するということは運営に関与することとイコールだ」と証言している。
産経新聞は西村氏に対し、未来検索ブラジルと2ちゃんねるとの関係などに関する質問状を郵送したが、返答はなかった。
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