- [PR]
事件
【放射能漏れ】原子炉内の反応は未解明 炉心溶融で米専門家
2012.3.9 00:41
[放射能漏れ]
東京電力福島第1原発事故で起きた炉心溶融のような極端な条件下で、核燃料と水がどう反応するかは現段階でもほとんど分かっていないとする見解を、米ノートルダム大などのチームが9日付の米科学誌サイエンスに発表した。専門家から見ても、事故から1年が経過する原子炉の状況の把握は、手探り状態にあることを示している。
事故後、原子炉には大量の海水が注入された。チームは、これまでの研究の主流は、使用済み燃料を地下に貯蔵する際の地下水との反応などだったと指摘。溶けた燃料が、高温の海水にさらされた影響について、十分な知識は得られていないとの見方を示した。
さらに、今回の事故のような条件で、燃料から放射性物質がどのくらい溶け出したかを予測できる信頼性の高い手法は、現段階では存在しないとした。
一方、同じ号のサイエンス誌は、尾身幸次元財務相の主張も掲載。「炉内の温度は100度以下となり、管理可能な状況だ」としている。
関連ニュース
- [PR]
- [PR]