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国際
薄煕来氏失脚 妻、側近ら相次ぎ拘束 重慶で“粛清”始まる
【北京=矢板明夫】中国共産党中央に重慶市党委書記を解任された薄煕来氏は汚職や職務怠慢などの疑いで共産党機関の調査を受け続けており、結論はまだ出ていない。しかし、その妻と側近たちは27日までに次々と汚職などの名目で拘束されている。薄氏の影響力を排除するための“粛清”が始まっているもようだ。
共産党筋などによると、薄氏の妻で、弁護士事務所を開業している谷開来氏は薄氏と同じ頃に党中央規律検査委員会から実質の拘束となる「双規」(規定の時間、場所で疑いのある問題に関して説明を求めること)を通告された。
同筋は「容疑が固まれば、今秋の党大会直前に開かれる第7回中央総会で、薄氏の政治局員の資格が剥奪される可能性がある」と指摘する。
27日付の重慶日報によると、薄氏を支えた重慶市議会議長にあたる陳存根・市人民代表大会常務委員会主任は26日に同市党委員会の常務委員を解任された。
この人事は陳氏が兼務していた同市の党組織部長をまもなく解任されることを意味する。薄氏一派は重慶における人事権が奪われた。後任には重慶と全く関係のない寧夏回族自治区の幹部が起用された。
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