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英国人死亡 重慶トップ解任関係か
3月27日 9時28分

英国人死亡 重慶トップ解任関係か
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中国内陸部の重慶で、去年秋、イギリス人男性が死亡したことについて、イギリス政府は「不審な点がある」として中国政府に原因を調査するよう求めたことを明らかにしました。
アメリカのメディアは、男性の死が中国政界を揺るがしている重慶市のトップの突然の解任に関係しているのではないかと伝えています。

アメリカの新聞「ウォールストリート・ジャーナル」の電子版は、重慶市内のホテルの部屋で、去年11月、イギリス人ビジネスマンの男性が死亡し、地元の当局は男性が酒に酔って死亡したとして、検視もせずに火葬したとしています。
しかし男性が酒を飲まなかったことや、今月、重慶市の書記を突然、解任された薄煕来氏と関係が近かったことなどから、男性の死が薄氏の解任に関係しているのではないかと伝えています。
これについてイギリス外務省は26日、NHKの取材に対し、「男性の死に不審な状況があるという指摘があり、中国当局にさらに調査するよう求めた」、「薄氏の解任について中国でさまざまなうわさが出ていることは承知しているが、その理由を述べる立場にはない」と回答しています。
中国では、ことし最高指導部の大幅な交代が予定されるなか、有力候補の一人だった薄氏が、今月突然、重慶市の書記を解任され、政界を揺るがす事態となっています。
薄氏の解任についてはこれまで公式な説明がなく、さまざまな臆測が出ているだけに、今後、中国側に対し、イギリス人男性の死について十分な説明を求める声が高まることが予想されます。

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