【韓国ブログ】韓国のずさんな文化財保存、日本からの返還に複雑

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  2010年11月、韓国の李範観(イ・ボムグァン)国会議員が日本に略奪された大倉集古館所蔵の利川五重石塔について、「朝鮮戦争の時に流出することもあり得たが、日本が大切に保管してくれたのでありがたいと思う」という発言をし、韓国内で大きな議論を巻き起こした。韓国人ブロガーの光の痕跡(ハンドルネーム)さんは、「議員の発言を非難する人は多かったが、個人的には議員の意見に共感した」と語る。

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  「伝統建築の価値は建物それぞれに意味がある」と述べる筆者だが、古宅(古い韓国式家屋)を訪ねると心が痛むことが多いという。「最近はどれも形が似通ってきている。建築物を修復する時は原形を保存し事前調査を行ったうえで復元しなければならないが、その過程がきちんと行われていないため原形が失われている」と指摘する。

  榛接呂卿九家屋(重要民俗資料第129号指定)を訪問した際は、ずさんな修復に驚愕(きょうがく)したという。「石積みの原形はなく、祠堂(しどう)の骨組みも違い、ちゃんとした所がほとんどなかった。工事のもっとも基本的なことすら守れていないのが、あちこちで見えた」と述べる。ブログには、家屋の写真を複数掲載し、ずさんな修復の様子について紹介。ある写真には、柱の根元を補強するため新しい木を継ぎ足したものの、1センチ近く大きさが合っていない様子が写し出されていた。

  ずさんな修復について、修復を受注した大手企業が修復の資格を持っていない下請けに丸投げするといった、現代韓国社会の産業システムが影響しているのだろうと考察。「しかし、韓国のシステムは変わらないだろうし、文化財の補修も良くならないだろう。私は文化財が返還されるというニュースを聞いても安心できない」と述べる。

  韓国人ブロガーの無名(ハンドルネーム)さんは、世界文化遺産に指定された水源の華城(ファソン)があちこち毀損(きそん)されているというニュースに心を痛める。「私は2006年に始めて華城を訪れた。韓国の城の中でも特に優れていると思っていたので期待していたが、城壁に上ったり中を見てみると、あちこちが破損されていた」とし、ニュースで報じられたように城の破損は激しく、管理が行き届いていないことが感じられたという。

  筆者は城の保存状態が悪いことについて、文化財に対する国民の認識が低いことも一因だと指摘する。「日本の大阪城に行くとハングルの落書きがあちこちにある。外国でもこうなのだから、韓国ではもっとひどい」とし、「文化財を管理するのは国か関連団体だが、国民も同じくらいの関心が必要だ」と主張。「文化財はその国の歴史的証拠であり、観光資源であり、私たちの魂だ」と述べ、「韓国は経済規模に見合う国の品格を持つ時ではないか」と考察した。(編集担当:新川悠)

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