'12/3/28
高齢者優待のはずが過徴収
呉市が70歳以上の高齢者に発行したバスの優待ICカード「いきいきパス」の情報を読み取る車載器のプログラムに不具合があり、運賃を過徴収したケースがあったことが分かった。プログラムは既に修正。市は乗車履歴の確認と差額分の返金を急いでいる。
同市では、高齢者が市営バスを利用する場合、運賃150円未満は無料、150円以上は一律100円。障害者は無料。パスは3月利用が始まり、高齢者なら引き落とし金額はゼロか100円。
市の説明では、不具合は3月初旬に分かった。利用可能日を10年後の3月などと読み取った例や3月中は利用できないとした例があった。運転手が気付いた場合は返金したが、そのままのケースもあるとみられ、市は実態把握に努めている。パス自体の不具合や運転手の操作ミスも含め、トラブルは今までに約200件あるという。
担当の市福祉保健部は「過徴収して申し訳ない。修正済みなので安心して使ってほしい」としている。