(CNN) クウェートで開かれた射撃競技大会の表彰式で23日、優勝したカザフスタンの女子選手をたたえて同国国歌が流れるはずが、主催者が間違ってインターネットからダウンロードしたパロディー国歌を流す騒ぎがあった。
大会で優勝したカザフスタンのマリア・ドミトリエンコ選手は金メダルを胸に表彰台に立ち、国歌が流れるのを待っていた。そこへ聞こえてきたのは、同国を中傷する内容の映画「ボラット・栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習」で使われたパロディー国歌。「カザフスタンの売春婦はこの地域で1番クリーン。もちろんトルクメニスタンを除いて」という歌詞だった。
ドミトリエンコ選手は不快そうな様子を見せながらも笑みを保ち続けたが、カザフスタンの関係者は激怒。同国のユヌスメトフ監督は本物の国歌を流すよう申し入れ、翌日行われたやり直しの表彰式でようやく本物の国歌が流れた。
同監督によれば、先にセルビアの選手が表彰された時も間違った国歌が流れたことから、表彰式に先立ちカザフの国歌があるのかどうか主催者側に確認していた。この時はあるとの返事だったが、流れたのはインターネットからダウンロードしたパロディー国歌だったという。
クウェートの射撃連盟は過ちについて謝罪し、「故意ではなかった」と弁明している。一方、カザフスタンの外務省は事実関係についての調査を要求し、スポーツ文化庁も正式に抗議した。
ボラットは2006年に劇場公開された当時、カザフスタンが強く反発していた映画。英俳優サシャ・バロン・コーエンがカザフのジャーナリストを演じている。