日本生活協同組合連合会(東京都渋谷区)は27日、福島県を中心とした全国237家庭の2日分の食事に含まれる放射性物質量の調査結果を発表した。放射性セシウムは全体の約95%(226件)で検出されず、検出された11件も年間の内部被ばく線量推計は最高0.136ミリシーベルトで、食品からの被ばく限度の新基準となる年1ミリシーベルトを下回った。
調査は昨年11月~今年3月、検出限界が1キロ当たり1ベクレルの検出器を使って実施。福島県の96家庭を含む18都県の組合員から、飲料や間食も含めた2日分の食事1人分の提供を受けた。
放射性セシウムが検出された11件のうち10件は福島県在住の家庭で、最大で1キロ当たり11.7ベクレル。この家庭は1回の食事量が少なかったため、年間の内部被ばく線量推計は0.057ミリシーベルトだった。同連合会の内堀伸健・品質保証本部長は「不安を抱いている消費者の皆様に、ある程度具体的な数字を示せた」と話した。【池田知広】
毎日新聞 2012年3月27日 19時20分
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