民主統合党代表の側近、収賄容疑で逮捕

公認を約束した見返りに1億1000万ウォン受領

 ソウル中央地検公安1部(イ・サンホ部長)は27日、来月の国会議員総選挙で公認することを約束し、1億1000万ウォン(約800万円)を受け取ったとして、野党・民主統合党(民主党)の韓明淑(ハン・ミョンスク)代表の側近のS元同党副事務局長(48)を公職選挙法違反容疑で逮捕した。

 ソウル東部地裁で令状の審査を担当するイ・ジョンソク裁判官はこの日「犯罪事実が明確で、証拠隠滅や逃亡の恐れがある」として、逮捕状の発行を認めた。

 検察によると、S元副事務局長は昨年10月から先月にかけ、全羅北道全州市完山区乙選挙区の予備候補者だったA氏(50)から、4回にわたって計1億1000万ウォンを受け取った疑いが持たれている。

 S元副事務局長は「封筒を受け取ったのは事実だが、現金ではなく、A氏の履歴書だけが入っていた」として容疑を否認しているという。だが検察は、S元副事務局長が最初に現金を受け取った昨年10月13日、銀行口座に現金800万ウォン(約58万円)を入金するなど、容疑を裏付ける物証が多い、と主張している。

 検察はまた、昨年12月23日、S元副事務局長がA氏から受け取った2000万ウォン(約146万円)のうち1000万ウォン(約73万円)を受け取ったとして、韓代表の秘書室次長K氏に対し、28日に出頭するよう通告した。

 このほか、検察はS元副事務局長をA氏に紹介した民主党のH元議員に対しても、29日に事情聴取を行う予定だ。

アン・ジュンヨン記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) 2011 The Chosun Ilbo & Chosunonline.com>
関連ニュース