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【大リーグ】川崎、開幕戦ベンチ入り正式決定 特注Tシャツで決意表明2012年3月28日 紙面から
どやっ!! “イチ流”決意表明−。28日に東京ドームで日本での今季開幕を迎えるマリナーズの川崎宗則内野手(30)が開幕メジャーでベンチ入り25人枠入りすることが27日、正式発表された。開幕前日練習後にメジャー登録までの思いの丈を語った川崎は、イチロー外野手(38)と並んで写った写真入りの特製Tシャツを披露。今春のキャンプ初日にイチローが張本勲氏(野球評論家)のTシャツを披露したように、とっておきの一枚に意気込みを込めた。 「お疲れさまでした!」。練習後のベンチで囲み取材を終え、勢いよく立ち上がった川崎が突然グレーのニットの胸元を開いた。エメラルドブルーのTシャツ、胸には写真。マリナーズのユニホーム姿で右へ駆けるイチローの後ろ、同じ方へ駆ける自身の姿が写った一枚だった。一切説明せず引き揚げたが、明らかに特注、非売品だった。 キャンプ初日、イチローが「特注です。おしゃれなTシャツですから」と着たのが、1977年に王(現ソフトバンク会長)が世界新756号を放った際の写真入りTシャツ。後方で跳び上がる張本の姿に「あのジャンプ力はハンパない。何かポテンシャルを感じる。斜めジャンプですから」と感銘を受けたという。川崎が師に倣った格好だ。 この日の川崎は時折はぐらかしながらも、Tシャツお披露目まで珍しく胸の内を語っていた。イチローと初共演した、2006年のWBCから抱き続けた夢。開幕ベンチ25人枠入りで、最初の関門を越えた。「スタートラインに立てて、ほっとはしています。不安もあるけど、いろんな人が励まし、送り出してくれた。いい報告ができると思った」 マイナー契約からの出発。底抜けな明るさの裏に苦悩があった。「イチローさんとやりたいと飛び込んで、重圧はあった。その中でメジャーに上がれた。今までの人生でこんなチャレンジはなかった」。そんな姿を間近で見守っていたイチローは「それ(重圧)を見せず元気いっぱい、もうチームを引っ張っている」と認め「感動しますよね」とうなずいた。 さあ開幕戦。心境はどの年の前日とも違うと言う。「2012年、川崎宗則、開幕ですから」。Tシャツにプリントされた写真から読み解くなら、最後まで師匠・イチローの側で走り続ける、といったところか。川崎の“メジャー元年”が28日、明ける。 (森淳) PR情報
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