Ｇ渡辺会長がイチローに監督要請　また断られちゃった

　リップサービスか、それとも…。巨人の渡辺恒雄球団会長（８５）が２７日、マリナーズのイチローに“監督就任要請”したことを明かした。この日、東京都内で催されたＭＬＢ開幕戦のレセプションで同席したイチローに猛アタック。丁重にお断りされてしまったものの「哲学、美学、心理学、経営学。なんでも一流。イチローじゃなくて一流だ」とおやじギャグ交じりでほめちぎった。

　乾杯のあいさつに立った渡辺会長は「レッツ　メイク　ア　トースト！（乾杯の意）」と流ちょうな（？）英語を披露。会場を盛り上げると、今度は円卓でイチローを口説きに入った。「巨人の監督になってくれって頼んだんだよ。将来だよ。そしたら私は選手に徹する、って」。実はイチローにラブコールを送ったのはこれが２度目。２００６年のＷＢＣ壮行会後には、「監督になってほしいね」と発言。このときは報道陣の質問に対する返答だった。今回は直接の“仰天オファー”。実らなかったものの、６年たってもイチロー愛は変わらなかった。

　「美しい奥さんにも今年初めて会ったけど、家庭も立派。そしてバカじゃない。あれほど頭のいい野球選手に会ったことない」とイチローを大絶賛しまくった渡辺会長。最後は「君ら（報道陣）も少し勉強してくれ」と毒ガスを噴射し、さっそうと引き揚げた。　（臼杵秀之）