NHK長崎県のニュース　長崎放送局

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被爆者団体がれき反対の要請

東日本大震災のがれきの受け入れについて、長崎市議会が市に対して前向きに検討することを求める決議案を提案することに対、し県内の４つの被爆者団体ががれきを受け入れないよう長崎市に要請しました。
要請を行ったのは県内の４つの被爆者団体で、３月２７日、それぞれの代表が長崎市役所を訪れ田上富久市長に要請書を渡しました。要請書では、震災のがれきは放射性物質に汚染されているとしたうえで「西日本は幸いにも深刻な汚染を免れたのだから、こちらに放射性物質を持ち込むのは愚かな選択だ」などと受け入れに反対しています。
そのうえで県被爆者手帳友の会の井原東洋一会長は「長崎を最後の被爆地にと訴えてきた私たち被爆者には、放射性物質拡散の危険性に対し警告する責任がある。被爆者の気持ちをくんで、誤りなき選択をしてほしい」と訴えました。これに対し田上市長は「長崎も被爆から国内外の力を借りて復興してきた。市民の安全性の確保が第１条件ではあるが、基本的には被災地に対してできるだけの協力をしたい」と述べて、がれき受け入れに前向きな姿勢を示しました。一方、県内５つの被爆者団体のうち「長崎原爆被災者協議会」は会員の中にさまざまな意見があるとして今回の要請に参加しませんでした。

03月27日　18時44分

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