浜岡原発6号機、計画撤回否定 既存の再開優先(3/28 07:32)
中部電力の水野明久社長は27日、名古屋市内で会見し、2012年度の電力供給計画から浜岡原発6号機(御前崎市佐倉)に関する記載を除外したことについて「停止している既存原発(3~5号機)の運転再開が最優先。6号機についてはその後で考える」と述べ、当面は津波対策に集中する姿勢を示した。建設計画自体の白紙撤回は否定した。
電力各社は電気事業法に基づき、毎年度末に供給計画を国に提出している。中電はこれまで、6号機の運転開始時期を「平成30年代前半」と記述していた。
国で原子力比率を含めたエネルギー基本計画の議論が進んでいる現状を踏まえ、水野社長は「新地点で原発2~3基の新設を目指す」とする経営ビジョンの変更も示唆した。一方で、浜岡原発6号機の新設については「現在は(新設に向けた)調査が中断しているが、設計の検討は継続している。地点が未定の新規立地とは性格が違う」と述べた。
今夏の電力需給については、上越火力発電所(新潟県)の営業運転開始による供給力向上を視野に、「一律的な節電や業界単位での大幅な操業調整のお願いは回避できる」との見方を示した。余力の範囲内で、関西電力や九州電力への応援融通を検討する方針。
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