インドネシア政府が4月1日からの実施を目指す燃料値上げに反対する大規模なデモが27日、各地で行われた。市民団体や学生、野党関係者など計1万人以上(国家警察発表は約8千人)が参加。ジャカルタでは大統領府前に数千人が集まり、学生らの投石に対し、警察機動隊が催涙弾を発射して負傷者が出た。
国会では値上げをめぐる審議で与野党が激しく対立しており、29日に本会議で採決が行われる予定。デモはジャワ島東部スラバヤやスマトラ島メダン、スラウェシ島マカッサルなどでも数千人規模で行われた。今後、反発の動きがさらに激化する可能性もある。
ジャカルタとその周辺地域には2万人以上の警官と兵士が動員され、デモ現場のほか占拠や襲撃を警戒してガソリンスタンドにも配置された。デモ参加者らは「燃料費が上がると必然的にコメなどの値段も上がる。貧困層への負担を増やすだけだ」と訴えた。(ジャカルタ=郷富佐子)