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【グラニュース】


グラ生き返らせた 金崎、先制弾

2012年3月26日 紙面から

名古屋−新潟 後半、先制し喜ぶ名古屋・金崎(右)とケネディ=瑞穂陸上競技場で

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 ◆名古屋2−1新潟 名古屋グランパスは後半4分に金崎、同22分にはケネディが得点して新潟を下し、2勝1敗。新潟は3連敗となった。磐田はG大阪に辛勝。G大阪はJ20年目でクラブワーストの開幕3連敗を喫した。

 過密日程と故障者の続出。“二重苦”に悩むチームを救ったのは完全復活した金崎の一撃だった。後半4分、相手陣深くでこぼれ球を拾って一気にゴールへ加速。懸命のカバーに来た新潟DF金を切り返しでかわしてGKと1対1に持ち込むと、落ち着き払って右スミへ流し込んだ。

 「あの場面、最初にジョシュア(ケネディ)がクリアボールをカットしてくれた。自分はキーパーをよく見て、うまく決められた」と金崎は言う。重苦しいムードで前半を終えていたグランパスが、金崎のJ1では2年ぶりとなる得点で解き放たれた。後半は華麗なパスサッカーがよみがえり、新潟を押し切った。

 9日間で3試合目。しかも豪州への遠征をはさんで迎えたゲームとあってグランパス側は総じて足が重かったが、金崎だけは別次元だった。得点シーン以外でもMF玉田やMF吉村へ再三決定的なパスを供給した。ストイコビッチ監督も「金崎はフィットしている。前線を活性化させている」と手放しで褒めたたえる活躍だった。

 生粋のサッカー小僧。オフ中のトークショーで「趣味」を尋ねられると、「サッカー以外にない」と笑って答えた。豪州遠征中は宿舎で練習前の散歩を日課にし、故障予防に効果があるとされる腹筋、背筋のトレーニングを続けていた。「試合日以外は体幹トレーニングを続けるようにしています」と金崎は言う。自己管理へ時間を使い、故障と無縁の体へと着々と改造中だ。

 新潟戦では故障明けのMF藤本と小川が復帰。役者は徐々にそろってきた。次節の大宮戦(31日)まで中5日空き、一呼吸つけるのも大きい。金崎は「後半のサッカーは悪くない。ボク自身のコンディションも上がってきている」と自信を見せる。苦境を乗り越えたグランパスの快進撃が、いよいよ始まる。 (木村尚公)

 

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