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【プロ野球】

嫌なデータは無視しろ 中畑監督が「ND野球」宣言

2012年3月27日 紙面から

 DeNAの中畑清監督(58)は26日、東京都内で取材に応じ、開幕戦に向け過去のマイナスデータは無視し、各選手にベストコンディションを求めることを優先させると宣言した。30日の阪神との開幕戦(京セラドーム大阪)を前に27日には横浜スタジアムで本格的な敵のデータ分析を始めるが、4年連続最下位で山積している自軍の悪いデータは無視し、気持ちを前向きにさせる。

 「昨年までのことはノープロブレム(問題ない)、いや、ナッシング(なし)だ。データは俺たち(首脳陣)が持っていればいいんだ」と中畑監督。昨年までの尾花監督はアナライジング(分析)野球がうまくいかなかったが、コンディションを重視する中畑監督は、特に自己分析はあまりせず、絶好調野球で臨む。

 知れば知るほど気がめいるのは確かだ。昨季の投手陣は自責点540、失点587、被本塁打117はいずれもリーグワースト。攻めても31盗塁がリーグ最少で併殺打が106と最多。今年のレギュラーで、開幕戦での対戦が予想される阪神・能見を昨年打ったは6打数2安打の金城だけだ。

 「データが頭にあると敵との勝負の前にデータとの勝負になってしまう。その日にしかないものがある。150キロ投げる投手だって140キロしか投げないこともある」

 中畑監督が唱えるのは先入観なくベストの準備を進めること。「左対左は苦手とか言ってられない。そんなのレギュラーじゃない」と不得手を克服するよう求めた。

 オープン戦は11勝6敗、勝率6割4分7厘の3位で終えただけに手応えはある。「ID野球」ならぬ「ND(ナッシング・データ)野球」で公式戦に向かう。 (後藤慎一)

 

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