福岡市は27日、JR博多駅筑紫口(博多区)を南北に走る国道385号の音羽-宮島交差点間(約750メートル)の車道に自転車専用通行帯(自転車レーン)を設ける社会実験を始めた。同市では昨年、自転車と歩行者がぶつかる事故が56件発生するなど、自転車のマナー違反が問題になっている。実験は2カ月間で、住民の意見を聞くなどして効果を検証し、問題がなければ拡大する方針。
同市によると、実験区間は平日の朝夕、通勤通学の歩行者や自転車で混雑し、午前7時-午後7時の自転車通行数は約1700台(2011年6月調査)。
自転車レーンは、片側2車線(8メートル)の両方の歩道側に設けられ、幅約1・5メートル。自動車にも注意を喚起するため青色に塗られた。福岡県内の車道の自転車レーンは、久留米市諏訪野町に次いで2カ所目という。
27日午前には、福岡市の高島宗一郎市長と、アイドルグループ「HKT48」のメンバー3人が自転車に乗って試走。高島市長は「自転車レーンは幅が広く、安心感を持って運転できた」と話した。
=2012/03/27付 西日本新聞夕刊=