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ボツリヌス食中毒:「あずきばっとう」食べ 鳥取の男女重体

 岩手県は26日、宮古市の食品メーカー「ハニー食品」が製造した「あずきばっとう」を食べた鳥取県内の男女2人が、ボツリヌス食中毒を発症し、意識不明の重体になっていると発表した。ボツリヌス食中毒は治療が遅れると、死に至ることもあり、県は同社の製品を回収した上で、注意を呼びかけている。

 県民くらしの安全課によると、意識不明の重体になっているのは、鳥取県内在住の60歳代の夫婦。23日の昼食に真空パックの麺食品「あずきばっとう」(700グラム)を食べた後、呼吸困難や言語障害などの症状を訴え、同日深夜に病院へ緊急搬送された。容体は安定しているが、26日午後5時現在も意識不明の容体という。

 ボツリヌスは、1984年に全国で死者11人を出す食中毒を引き起こすなど毒性の強い菌で、瓶詰めや真空パックなど酸素を含まない食品で増殖することが多い。ハニー食品の製品は主に県内の小売店で流通しており、県は「あずきばっとう」を含む6製品の回収を開始。担当者は「当該製品はもとより、異常な発酵臭がするような食品は食べずに破棄してほしい」と呼びかけている。【宮崎隆】

2012年3月27日

 

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