缶珈琲ってどんな飲み物なのかなぁ?
Present BY Kasumi Yahagi


[当人は専門家ではありませんので鵜呑みになさらないで下さい]

刀@缶コーヒー成分表 
成分名 霞美の一言メモ しょーたい
ステビア ステビアは南米パラグアイに自生するキク科の多年生植物で、現在は広く栽培されてます ステビアの葉の抽出物にはステビオサイドなどの甘味成分が含まれており、甘味度はしょ糖の約150〜200倍。 安全性に優れ、味質も良く、低カロリーであることから需要は(今の所 AD1999 )伸びています。 甘味料
セルロース セルロース(cellulose )とは、植物により生産され、植物の体の骨格を成す成分であることはよく知られてる(らしいです)。 それで、植物以外に、微生物の仲間にもセルロースを生産するものがあります。その微生物が酢酸菌(Acetobacter )です。 酢酸菌は、食酢を作るときに使用される菌です。 この食酢醸造中にしばしば、培養液の表面にゲル膜状のものが生産されることが古くから知られていたらしい。 その膜状のものは、日本においては酢コンニャク、イギリスではビネガープラントと呼ばれていたそうです。 酢酸菌がゲル状のものを作ることは知られていたけれど、これがセルロースであると確認されたのは、約1世紀前の1886年。 この報告以来、この微生物セルロース(bacterial cellulose )については、培養条件、高次構造、生合成経路などに関して多くの研究がります。 でも、実用面での研究はほとんど見られてなかったそーです。 安定剤
PH調整剤 食品のpHを適切に調整し食品の変質や変色を防止したり、他の食品添加物の効果を向上させるために用いられます。 クエン酸、DL-リンゴ酸など有機酸類とその塩類、炭酸ナトリウムなどの炭酸塩類、リン酸などリン酸類などが使用されます。 食品添加物としてpH調整剤は、そのもの自体は味やにおいを付与するのではなく、食品を適切なpH領域に保つために使用されます。 規定PH値への調整
デキストリン(環状オリゴ糖) デキストリンは主に食品や医薬品の分野で広く使われています。たとえば、チューブ入の練ワサビにはデキストリンが入っています。 ワサビに限らず香料などが使われている食品には香の成分が製品から抜けないようにシクロデキストリンが含まれていることがあります。 よーするにシクロデキストリンは香の成分物質を捕まえて逃がさない働きをしています。 製品によっては「環状オリゴ糖」という表示がしてありますが、これはシクロデキストリンを指してます。 食品分野ではシクロデキストリンは刺身の「つま」のようなもので、主成分ではありませんが少し入っているだけでいろいろと役にたつ物質です。 医薬品では水に溶けにくい薬品を水に溶けやすくするためや 不安定で分解しやすい薬品を安定に保ったりする作用をする物質としてシクロデキストリンを使っていることがあります。 保存料
カゼインNa 牛乳に含まれる成分で、牛乳や脱脂乳より酸処理による沈殿によって得られるたん白質です。 不溶性のカゼインを水酸化ナトリウム等でpHを調製し、水溶性としたもの。 製造用剤に分類されカゼイン同様乳化剤、安定剤、タンパク強化剤としてアイスクリーム類 畜肉および魚肉ねり製品、ビスケット、パン、めん類などに用いられます。 缶コーヒーの場合、粘料を添加しトロミを持たせるために入れます。 動物に対して400〜500mg/kgを5日連続して経口投与した場合に半数が死亡すると言う 推測があり、その毒性が指摘されています。 乳化安定
カラギーナン ゼリー等を作るゲル化剤の一種。糖質系で海藻(スギノリ)から採れる。 カラギーナンにはその性質の違ったものが3類あり、ミネラルや蛋白質によってゲル化し 離、保水性、耐冷凍性に優れる。スギノリ等の葉から抽出される。発ガン促進の危険性がある。 これらは、粘料を添加して缶コーヒーにトロミを持たせるために入れます。 たんぱく質のうち特にミルクカゼインに反応し強い粘着性を形成するので、ミルクの入った珈琲によく使われます。 安定剤
亜硝酸Na(NaNO2) 多量摂取でメトヘモグロビン血症が引き起こされる。アメリカではベビー食品への添加が禁止されてます。 缶コーヒーの成分をその都度チェックしてるとまれに見かけます。亜硝酸Naは発色剤ですが、何故こんなものをいれるのか? 缶コーヒーをコップに注いでみたことありますか?実は結構汚い色をしているのです。 発色剤
アセスルファムK 最近になって流行(?)出した、アスパルテームの他、ノン-アロマティック(非芳香族)版サッカリンともいえる新規合成甘味料 アセスルファムK(カリウム)。アセスルファムカリウムはサッカリン(ナトリウム)からベンゼン環を外したような 構造をとっていて、スルホンイミド塩系の化合物です。 スルホンイミド塩構造はサッカリンにも共通していることから、この構造が甘味の発現に大きく関与しているようです。 既によく知られているように、サッカリンナトリウムは後味の悪い甘味をもつ発がん性の疑いのあるリスクの高い 合成甘味料として有名ですが、一般的に合成化学物質の毒性リスクを高める可能性が高いとされている芳香環を外したとはいえ このような構造の化合物は自然界には存在しないことから考えても、アセスルファムカリウムの毒性については十分安全とは 言い切れないものがあり、憂慮されるところ。現状では毒性の詳細が不明。 砂糖の約200倍の甘さをもつ甘味料で「ダイエットペプシ」に使用され有名になりました。 甘味料
エリソルビン酸Na エリソルビン酸は、イソアスコルビン酸とも呼ばれています。 アスコルビン酸の構造異体です。アスコルビン酸はビタミンCのことですね。 性質は、酸化防止作用は強いですがビタミンとしての作用は弱い(アスコルビン酸の1/20)ようです。 ちなみにアスコルビン酸より安価なため酸化防止剤としてはかなり使用されていようです。 酸化防止
カラメル色素 カラメルは製造時に使用する物質によってカラメルI〜カラメルIVに分類されています。
カラメルI:糖類を加熱。
カラメルII:糖類に亜硫酸を加えて加熱。
カラメルIII:糖類にアンモニウム化合物を加えて加熱。
カラメルIV:糖類に亜硫酸とアンモニウム化合物を加えて加熱。
国内では主にカラメルIが使用されているようです。 原料となる糖類は、添加物としてカラメルを使用する場合にはでん粉加水分解物、糖蜜、糖類の食用炭水化物に限定されています。 カラメルはソース、缶飲料、菓子、その他多く食品の着色料として利用されています。その割合は全着色料の85%を占めているそうです。
着色料
乳化剤 本当によくみかける記載「乳化剤」。この表示をみかけたら、次の物質が入っていると思って下さい。
脂肪酸グリセリンエステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル 乳化剤は水と油など通常は混ざり合わない2種類の液体を混合させるために使用されます。
乳化剤

● コーヒーとコーヒー飲料の違いは?

以下。飲料液体100cにおいての、抽出元珈琲豆使用量が

 5c以上が、コーヒー。
 2.5〜5c未満が、コーヒー飲料。
 1〜2.5c未満が、コーヒー入り清涼飲料。

となります。これは公正競争規約という法律に法(のっと)っています。
珈琲との組み合わせに密接な飲用乳に関しても同じことが言えて
このことは、缶コーヒーという飲み物に深く関ってきます。
例えば、乳固形分3%以上含むものは、乳飲料です。
この法則が加わってくると、缶コーヒーもその分種類を帯びることとなります。

 乳飲料かつコーヒー。
 乳飲料かつコーヒー飲料。
 乳飲料でない、コーヒー入り清涼飲料。

などとええ、実にまったりしており、ややこしい。
ただし、この法律はコーヒーのそれより「飲用乳に関する公正競争規約」の方が
法的適用度が高いため、コーヒーの規約を省き、乳飲料と記載されます。
例えばコーヒー牛乳がそれにあたります。


● 缶コーヒーはどーして珈琲以外の成分をいれるの?

味を作るという他に、ph(ペーハー)の調整、酸化防止、着色、等さまざまです。

学生時代、友人と「どの缶コーヒーが一番うまいか」という話になりました。
私は「BOSSセブンがうまいよ」というと、友人は反論します「え?この間飲んだけど渋くてまずかった!」
双方の言分は平行線で、この件はもう割れたビールビン片手に決着をつけるしかない!というところまで行った。
その前に同じ物を買って飲んでみれば良いではないか、ということに遅まきながら気がつきました。

飲んでみて。友人は自分が間違っていたと言いました。が、友人も私もどうもしっくりこない。
後日。友人とスーパー、自動販売機、コンビニと、この3箇所で同じ缶コーヒーを買い飲み比べてみました。
味が全部違う。
この時は、スーパーで買ったものが一番酷かった。色も違いました。
一番不味かった缶コーヒーは色が赤茶色していました。その缶コーヒーの原材料は以下の通り。

 『コーヒー 牛乳 砂糖』

尚。どのお店で買っても味の変わらない缶コーヒーには

 『デキストリン カゼインNa カラギーナン カラメル色素』

などが含まれていました。
私たちはものすごく当たり前のことを見落としていたんです。
それは食べ物は何であろうと、いつかは必ず腐食するという事実です。
それを抑える成分の入っていない、ピュアな缶コーヒーが美味しいのは当然のことで
そしてそれが、自然の摂理に相反さずに酸化してしまうことは当たり前のこと。
逆に、いつまでたっても酸化しないコーヒーの方が、飲むにあたって問題があるのではないか
とも、考えられそうです。


● 缶コーヒーが身体に与えてしまう害の可能性

「お肌は荒れルでスカー?」:マイク・デイビスさん(13)

 成人アトピー性皮膚炎患者の食生活の統計を見ると、缶コーヒーの多量摂取がその一例として認められます。
 結論から言うと、飲みすぎはアトピーの原因になります。
 理屈は、コーヒーの脂質が活性酸素と結びついて、体内の過酸化脂質を増大させてしまうからです。
 活性酸素?過酸化脂質?人の細胞は刻々と酸化が進んでいます。酸化するというのは鉄が錆びるのと同じです。
 それを助長させてしまうってことです。
 缶コーヒーの場合、これに砂糖やミルクなどの添加物が入ってきますので、余計に態が悪い。
 なんでもそうですが、飲みすぎはほどほどにしましょう。

「やっぱり珈琲は胃に悪いのだろうか?」:ノムスカ・パロ・ウル・ラピュタさん(39)

 コーヒーには胃酸を分泌させる効力があるので、過度の空腹時や四六時中コーヒーを飲むというのも胃によくありません。
 コーヒーという液体自体が胃に悪いわけではなく、コーヒーを飲む事によって
 分泌される胃酸が、胃壁を傷つける
ということです。
 牛乳を飲んでおくと胃壁をある程度ガードすることができます。
 また、空腹時でも一杯以内なら、逆にタンニンが胃壁に付着し、胃を守ってくれたりもします。
 適量を知ることが大切です。

「缶コーヒーってアレですの?やっぱ太りますの?」:お蝶婦人(本名・竜崎麗香)さん(18)

 缶コーヒーに限らず、砂糖入りの缶物を飲みつづければ太ります。それは、缶コーヒーに特化した話ではありません。
 目安として、砂糖入り缶コーヒーには約10%の砂糖類が入っていると思って下さい。
 缶コーヒーの多くは一本190g入りなので、一本飲んだら単純に19gの糖分を摂取したと考えて良いです。
 因みに、炭酸飲料はもっと(10%超)入ってます。
 砂糖類は25gまでが一日の摂取許容量です。

  缶コーヒー2本(砂糖38g)−1日の糖分摂取許容量25g=13gオーバー

 という計算になります。1日一本以上は飲まない方が良いということです。
 スティックシュガー、一本5gで換算すると、缶コーヒー一本 = 約4本ということになるのですが
 思ったのは…缶コーヒー一本の量190gといったら、紅茶カップに並々一杯くらいかと思うんです。
 そこにスティックシュガー4本も入れて飲む人、そういないと思う。
 それなのに、缶ジュースだとその手軽さから我々はあっさりとそれを飲んでしまいます。
 おっかないでござるな。

 一時の肥満と違い、食の生活習慣病は、体に現れる影響が遅くその改善もまた時間がかかります。
 ここまで、缶コーヒーを飲みすぎてしまっているなと思った方は毎日の食生活にちょっとした気を配って見て下さい。

 <おまけ>
 本来、珈琲には筋肉を燃焼させる効果があります。
 ブラック珈琲を飲んで運動すると脂肪の燃焼が早いので効率よくダイエットできます。
 (注意:飲んだだけでは痩せません)


「隊務中の缶コーヒーが止められません。依存性があるのではないですか?」:土方歳三さん(32)

 珈琲に含まれるカフェインは水溶性なので、体に停滞することがありません。
 大体2時間以内に排出されます。よって、珈琲そのものに依存性はありません。
 しかし、毎日の缶コーヒーがやめられない人がいるというのも事実です。
 そういう方は、次のことをはっきりと自覚してください。
 そこに医学的根拠はありません。多くは精神的な問題です。
 コーラでも同じことを言う人いるそうですが、私はこれも精神的なものだと思っています。

「癌になるって本当かね?」:矢矧叉蔵さん(102)

 珈琲の成分について十分な調査がなされていなかった1960年〜1970年後半に定説となったデマです。
 また欧米では子供の成長を妨げる飲み物という国民的意識が定着していました。
 昔、病院の待合室でお母さんに100円玉をもらった外国人親子の子供が「明治コーヒー牛乳」を手に戻ってくるなり
 母親に思いっきり引っ叩たかれたエピソードは、かすみの頭の中ではあまりにも有名。
 尚、手塚治虫時代の古い漫画では、非行に走る不良少年をこう表現していたりします。
 「あ、みろよ!あいつ高校生のくせに喫茶店にはいって、コーヒー飲んでるぞ!」
 そんなこと言ったらかすみなんか大番長クラスだ。


● 缶コーヒーという飲み物

缶コーヒーを造ってる会社のチームの人達はそれぞれのモットーを掲げて日々頑張っています。
「どれだけ本物の珈琲に近づけるか」とか「缶コーヒーは缶コーヒーの良さを追求」とか「種類で勝負」とか・・・。
私の意見ですが、本物の珈琲の風味を缶の中に、それも時間を経て持ち込むのははっきりいって不可能です。
色々工夫して本物に近づける事はできても・・・。ですから、缶コーヒーは缶コーヒーとわりきるのが良いでしょう。
ただ、缶コーヒーは普通の珈琲とは少なからず成分が異なるので飲みすぎには注意が必要です。
一日一杯が珈琲と缶とでは体への作用に雲泥の差があります。
くれぐれもおやつとして飲むのがいいと思います。
コーヒーだけのお話ではありませんが、常用は考えものです。


〜 EXIT 〜