2012年 3月 26日
震災ガレキ広域処理 説明会
東日本大震災で発生した震災ガレキの広域処理の問題です。環境省が岡山県内の自治体に対し説明会を開き、安全性を訴えるとともに、処理に向けた協力を要請しました。広域処理の対象となるのは、岩手県と宮城県の震災ガレキです。環境省は放射線の濃度を測定し、安全性が確認されたガレキだけが処理されると説明しました。参加した自治体からは、国民の理解が得られるよう、もっと国が周知へ努力すべきなどの意見が出ました。さらに自治体によって廃棄物の処理方法などが違うため、安全性の確認に時間がかかるという意見も出ました。これまでに東京都など1都2県が震災ガレキを受け入れ、21の自治体などが受け入れを表明したり検討を進めています。環境省では、来月6日までに震災ガレキの受け入れができるかどうか回答するよう求めています。

林原の更生手続きが終わる
1400億円の負債を抱え経営破綻した岡山市の林原が債務の3分の2以上を弁済したなどとして東京地裁は26日付けで更生手続きの終了を決めました。林原の管財人らが会見し約1400億円の債務のうち約1250億円を弁済し、会社更生手続きが終了したことを明らかにしました。また今年夏過ぎには約55億円を追加で弁済する予定で、すべて合わせると93%の弁済率になります。会社更生法の下での債務の弁済率は一般的に10%から20%台で、林原の弁済率は異例の高さだということです。林原は今後、トレハロースの海外販売を拡大させて数年以内には利益の3分の1を海外でまかなうほか新しい燃料研究にバイオ技術を転用させていく方針を明らかにしました。県下最大規模の負債総額を抱えて経営破綻した林原の更生手続きはこれで一区切りとなります。

田中美術館の模造刀盗難で元大学教授逮捕
井原市の田中美術館から先月、展示されていた模造の刀が盗まれた事件です。広島県福山市の元大学教授の男が窃盗の疑いで逮捕されました。井原市の田中美術館に展示されている騎馬像で先月19日、左手に持っているはずの長さ約1メートルの金属でできた模造の刀が盗まれました。美術館の防犯カメラには男の姿が。逮捕されたのは広島県福山市に住む福山大学の元特任教授、溝上恭平容疑者です。警察によりますと溝上容疑者は先月19日午後4時過ぎ、田中美術館から模造の刀を盗んだ疑いで、25日午後2時前に、井原警察署に出頭したということです。盗まれた刀は今月18日に美術館の入り口に置かれていて、警察では溝上容疑者が置いたとみて調べています。溝上容疑者は去年3月まで福山大学生命工学部の特仁教授を務めていて警察の調べに対し容疑を認め、「作品に感動し手元に置いておきたかった」と供述しているということです。

JR四国パートナーシップ協定でうどんPR
うどん県のPRに鉄道も一役買います。JR四国がうどん県を紹介するラッピング列車などを運行することを明らかにしました。JR四国の泉社長が会見して明らかにしたもので香川県が進めているうどん県の取り組みと連携したいと意気込みを語りました。香川県では地元出身の俳優、要潤さんなどを起用してうどん県をアピールし、出演者たちがラッピングされたバスが人気を呼んでいます。今度は鉄道にも要潤さんがデザインされたラッピング列車がお目見えし、高松と岡山を結ぶ快速マリンライナーで運行されます。また高松駅の表示板も下の方にひと回り小さく愛称として「さぬきうどん駅」と表記されます。多くの人の目にとまる表示板だけに大きなPR効果が期待されます。ラッピング列車の出発式とさぬきうどん駅のお披露目は今月29日に高松駅で行われます。