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2012年3月26日(月) 19:55 |
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林原、会社更生手続き終結
去年、経営破たんし、会社更生手続きを行っていた林原は、26日付けで更正手続きの終結が決定したと発表しました。 弁済率は90%を超える高いものです。 また今後、林原の新社長は岡山を拠点に、主力商品・トレハロースの海外への販売拡大を目指していきたいと経営方針を示しました。
東京地裁の更正手続き終結決定を受けて行った会見で、管財人を務めてきた松嶋弁護士は、短期間で高い弁済率を達成したことを評価しました。 管財人によりますと、およそ1400億円あった債権のうちこれまでに1250億円の弁済がすでに済んでおり、今後、さらに不動産の売却などで55億円上積みし、1300億円程度弁済できることになるということです。 弁済率はおよそ93%です。 また、旧経営陣側は50億円程度賠償していることから、現段階で特別背任罪などで告訴するつもりはないということです。 会見には林原の長瀬玲二新社長も同席し、岡山を拠点として5年間で100億円の投資をして、事業を拡大していきたいと今後の展開を示しました。 林原は、将来海外生産も視野にいれて、まずは国内の工場の増強をしていきたいとしています。 またメセナ事業については引き受け先を探しながら事業は続けていくとしていて、売却が心配された元社長らが所有する林原美術館の岡山ゆかりの美術品などは林原が会社として買取り、今後も、美術館に所蔵されるということです。
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