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安くて楽しい!ネット英語学習を試してみた

日経ウーマンオンライン(日経ウーマン) 3月12日(月)11時29分配信

安くて楽しい!ネット英語学習を試してみた
「すき間時間に、できるだけ安く英語を勉強…
「すき間時間に、できるだけ安く英語を勉強したい!」。そんな都合のいい夢をかなえられるサービスが、実は今たくさん登場しているのです!TOEIC公式教材から英会話学校の無料サービス、オンライン学習システムまで、実際に記者が試してみました

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◆意外と充実! 英会話学校の無料サービス

 英会話学校と聞くと「会費が高い」というイメージを持つ人もいるのでは? けれど最近は、インターネット経由で無料の学習コンテンツを用意するスクールが増えています。

 その一つがGabaマンツーマン英会話。同社が運営する英会話学習サイト「Gaba Style」では、「使える英語」「エンターテインメント」「ライフスタイル」などのカテゴリ別に、様々な学習コンテンツを用意しています。

 例えば、「使える英語」カテゴリにある「オフィスで使える英会話」では、短い英会話をウェブ上でヒアリングできます。「給与明細を見て驚く」「部署の立ち上げ準備をする」など、ビジネスシーンで使えそうな会話例ばかりで、TOEIC対策にも役立ちそう。同じ会話が2回繰り返され、1回目はネイティブ並みのスピードで、2回目はゆっくりとしたスピードで流れます。実際に聞いてみましたが、まず1回では聞き取れませんでした。まだまだです…。

 また、「エンターテイメント」の「スターインタビュー」のコーナーでは、話題の映画の主演キャストや監督のインタビューを動画で視聴し、発言内容を聞き取って穴埋め問題に挑戦することができます。ジョディ・フォスターやレオナルド・ディカプリオなど、セレブのインタビューが豊富です。

 またGabaマンツーマン英会話では、無料のポッドキャスト「Gaba G Style English」を、毎週土曜に配信。1回当たり約8分間、オフィスなどで使えると便利なフレーズを学び、解説を聞くことができます。通勤中などのすき間時間を有効活用したい人におすすめです。

 同じくポッドキャストを配信するのが、英会話学校のECC。「ECC英会話Podcasting」では、毎回1つのフレーズがテーマとして出され、その表現を使った英会話文や例文が紹介されます。番組は日本語と英語がミックスされた会話スタイルで、和気あいあいと進行。楽しみながら聴くことができました。番組の一部はiPhoneのアプリとしても配信されています。

 また英会話学校のベルリッツでは、仕事やプライベートで役立つフレーズを、ツイッターとフェイスブックで配信。タイムライン上に自然に英語が流れてくるので、英語に触れる時間を少しでも長くしたい人におすすめです。

◆TOEIC公式教材なのに無料!

 次に、試してみたのが、日経WOMAN4月号にも掲載した無料のTOEIC公式教材「EnglishUpgrader」。ポッドキャスト版と、その内容を全12回分に編集したアプリ版があり、今回はアプリ版を使ってみました。

 アプリ版に収録されているのは、「同僚からの留守電を聞く」「クライアントへのプレゼン」など、ビジネスシーンで役立ちそうな12の場面の会話例。ナビゲーターの司会に合わせて英会話を聞いたりフレーズを学んだりできる「リスニングモード」と、英会話を聞いた後に質問に答えていく「クイズモード」があります。

 実際に、通勤電車の中で「リスニングモード」を試してみました。まずは1分程度の英会話が流れ、ナビゲーターとともに会話分に出てきたフレーズを復習しながら、内容に関わるクイズに答えていきます。

 番組の長さはどれも10分前後ですが、繰り返し聞いていると15〜20分程度かかることも。自宅の最寄り駅から乗換駅までの乗車時間を、ぴったり1回分に充てられました。またアプリ版には、会話文の中に出てきたフレーズを管理するページもあり、アルファベット順に並べ替えられるだけでなく、気になったフレーズを「お気に入り」登録する機能も。「コピー機の修理依頼」「出産を控えた同僚との会話」など、働き女子にとって身近なシーンで登場するフレーズが多いため、「コレは実際に役立ちそう!」とモチベーションが高まりました。

 ちなみに、電車の中では、次の駅名や乗り換え案内を知らせたり、駆け込み乗車を注意したりするアナウンスが多く流れます。すると英語を聞いていても、耳が無意識に日本語のアナウンスを聞き取ろうとしてしまい、英語に意識が集中できなくなるときがありました。英語に耳を鳴らすには、まだ時間がかかりそうです。

 もう一つの無料アプリが「TOEICカレンダー」。試験日までのカウントダウンができるほか、毎日3問ずつ、異なる問題が配信されるアプリです。

 1問目は、ある単語についての説明を英語で聞き、その単語が何かをタイピングで回答するというもの。例えば、“An innate ability to do something such as music or art well“ (音楽や美術などを上手にこなす生まれつきの能力)という英文を聞き取り、答えとなる“talent”(才能)をタイプするという問題です。こう書くと簡単そうですが、説明文の中に分からない単語が一つあるとつまずいてしまい、分からない単語の意味を想像しながら答えていく必要があるので、結構な難関でした。

 2問目は、英語での会話とその内容に関する質問を聞き、最適な答えを3つの選択肢から選ぶヒアリング問題。3問目は、画面上で英語の文章を読み、空欄に入る最適な言葉を選ぶ文法問題です。3問すべて正解すると、カレンダー部分に自動的に花マルのマークが入るので、ちょっとうれしくなりました。こうした、モチベーションキープのための工夫が豊富に用意されているかどうかも、無料サービスを選ぶ際には重要になりそうです。

◆高機能!オンライン学習の世界

 4月号の取材では、自宅にいながらネット経由で学習できる「オンライン学習サービス」の充実ぶりも目の当たりにしました。その一つである「iKnow!」は、オンライン上で、自分のレベルに合わせた単語や例文の学習ができるシステム。特徴は、人間の脳の「忘却曲線」に従い、一度覚えた単語を、忘れそうなタイミングで再度出題してくれること。問題の難易度や過去の正解率、時間の経過などを加味して習熟度を計測し、間違えがちな単語やフレーズを重点的に反復学習させます。実はこのシステム、英語が社内公用語とされている楽天グループで、社員の教育教材として導入が決定。一般の人は月額1000円(12カ月プランなら年8400円)で入会できます。

 スマホでも学習できますが、今回はPC版を実際に使ってみました。会員登録後にログインし、基礎英語クラスを選択すると、まずはチェックテストで現在のレベルを計測。画面に表示された単語の意味を答えたり、日本語の意味に合った英単語をタイプしたりする問題が出ます。判定の結果、初級〜中級レベルの「CORE2000」コースから始めることになりました。

 「Core2000」コースで学習を始めると、画面上に英単語とその意味が表示され、発音が流れます。これをいくつかの単語で繰り返すうちに、また最初の英単語が表示されるのですが、今度は設問形式。英単語を見て正しい意味を5つの選択肢から選んで回答します。このように、一つの単語を何度も覚えさせる仕組みがiKnow!の特徴。意味、発音、スペルを覚えるまで、同じ単語を何度も学習していきます。

 例文の音声を真似て声に出していけば(シャドーイング)、英語のリズムやイントネーションを身につける練習にもなります。また、レッスンの最後には、発音を聞いて単語をタイピング(ディクテーション)する問題も。高校時代に覚えたはずの単語も、今になって改めて書いてみるとスペルミスが…! 正解するまで何度もタイピングしました。

 レッスン終了後のホーム画面では、学習の履歴が自動で反映されます。週1時間の目標に対してあと46分の学習が必要だとか。目標までの達成度は画面左側の棒グラフで示され、画面右側のカレンダーでは、いつ何時間勉強したのかを一目で確認できる仕組み。まだ始めたばかりなので画面が寂しいですが、学習の進行度がすぐに分かるのは、モチベーションアップに効果的だと思いました。

 今回試したレベル別の基礎英語コースのほか、「iKnow!」には、オフィスコミュニケーションに役立つビジネス英語、海外旅行などで使う表現を学ぶ「ライフスタイル&カンバセーション」、TOEICなどに向けたリスニング・リーディング訓練ができる「テスト対策」コースがあります。

 さらに驚くのは、中国語のコースまで用意されていること! 試しにコース診断を受けてみましたが、中学校や高校で学習している英語とは異なり、チンプンカンプン。しかし分からない単語を何度も表示し、発音までしてくれるので、「この漢字でこんな読み方をするんだ」などと、楽しみながら学んでいくことができました。

 「すき間時間に、低コストで勉強したい」と望むなら、ネットやアプリのコンテンツが充実した今ほど、環境が整った時代はないのかもしれません。

●これ以上の情報をお読みになりたい方は、日経WOMAN2012年4月号でどうぞ●


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最終更新:3月12日(月)11時39分

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