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震災のメカニズム 探査船が調査
3月27日 5時38分

震災のメカニズム 探査船が調査
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東日本大震災のメカニズムを解明するため、探査船「ちきゅう」が、来月から宮城県沖で海底の地層を調査することになりました。

独立行政法人、「海洋研究開発機構」の探査船「ちきゅう」は、船から掘削機を10キロメートル下に降ろして海底のボーリング調査を行うことができます。
海洋研究開発機構や京都大学などの研究チームは、東日本大震災の揺れや津波が起きたメカニズムを解明するため、海底の断層が50メートルずれた宮城県牡鹿半島の沖合およそ220キロの海域で、探査船「ちきゅう」を使って来月1日から海底の地層を調査することになりました。
調査では水深7キロの海底からさらに深さ1キロの地点の断層まで掘り進み、岩石を採取して地層がどのようにずれたか調べるほか、付近の地層の温度も測り、断層がずれた時のエネルギーの大きさを推定するということです。
海洋研究開発機構によりますと、海面から8キロ下の地点まで掘削し、地層のサンプルを採取したり、温度を測ったりするのは世界で初めての試みだということです。
海洋研究開発機構地球深部探査センターの東垣センター長は「東日本大震災の実態に迫ることで将来想定されている大地震の被害を減らす取り組みにつなげたい」と話しています。

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