連続テレビ小説「梅ちゃん先生」

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第1回「繊細な気持ちの動きや、ちょっとずつ成長する過程を大切に演じたい。」堀北真希ロングインタビュー ヒロイン下村梅子役を演じる堀北真希さんに話を聞きました。撮影でのエピソードやドラマの見どころなど、4月2日(月)の放送開始がますます楽しみになる話がいっぱいです。

撮影は順調に進んでいるようですが、今の感想を聞かせてください。

撮影が始まって数か月過ぎ、(下村家の)家族とのお芝居も、医専(医学専門学校)のお友だちとのお芝居もやって、なんとなく全体が見えてきた感じです。
このドラマは笑いどころがたくさんあるので、お芝居していても楽しいし、特に梅子はちょっとドジな女の子なので、失敗したり、気づかないうちにみんなに置いていかれて情けない顔になったり、思わず笑ってしまうようなところがたくさんあります。
毎朝見ていただければ、元気な1日の始まりを迎えてもらえるのではないかなと思っています。

“朝ドラ”は長丁場で、大変ではないですか?

半年という時間があると、梅子の成長が丁寧に描かれていくので、そこが“朝ドラ”の魅力だと思います。
毎回、すごくドラマチックなことが起るこというわけではなく、家族やご近所の人たちとのちょっとしたことなど、日常のなかで刺激を受けながら梅子は成長していきます。喜怒哀楽という大きな感情の振れ幅ではない、繊細な感情も大切にしたいと思っています。
あと、最初はとても頼りない梅子ですが、お医者さんになりたいと思い頑張る。その結果どうなったか、そこから何を学んだか、そういう小さな成長がどんどん積み重なっていくので、その流れは大切にしたいです。

撮影で、苦労していることはありますか?

1日にたくさんのシーンを撮影していますが、そのなかでも大変なのは、年代をまたぐときですね。
16歳の梅子を撮影していたかと思うと、次は22歳の梅子というふうに、1日のうちに時代が一気に飛ぶことがあるので・・・。私としてはその間の6年間の梅子の成長なりを考えてお芝居しないといけないので、それはやはり大変です。
でも、16歳の梅子と22歳の梅子では成長しているけど、人が変わってしまったらダメなので、梅子の個性や梅子らしさを大事にしつつ、こういう出来事があったので、この部分は少し成長したとか、ここは反省しているとか考えながら演じるようにしています。

茨城県・高萩(たかはぎ)でのロケの印象を聞かせてください。

最初に、高萩のリアルなオープンセットで撮影できたのは、とても良かったと思っています。戦後のがれきだらけの景色が再現されていて、こういう景色を見ながら梅子は生きていたのだなと実感できました。
でも最初は、その悲惨な戦後の日本の風景と、笑ってしまうシーンがたくさんあるドラマにギャップを感じていました。戦後のがれきだらけの景色から受けた印象と、ドラマの明るさがうまくつながらなかったんです。
でも、ドラマのなかでも配給でご飯を食べていかなくてはいけないとか、当時の日本経済は低迷していて生活が苦しいシーンが出てくるので、次第にギャップが埋まっていきました。
スタジオのセットで撮影しているときも、高萩のオープンセットの景色は忘れないようにしています。

ロケで印象に残っていることはありますか?

冬のロケが多かったので、寒さとの戦いでした(笑)。
高萩のロケでは、宿泊先とロケ地の間に地元のお野菜の直売所があって、そこを通るたびにいつも気になっていたんですけど、私は早朝に出かけて、ホテルに帰ってくるのは暗くなってからだったので、なかなか買いに行けなかったんです。
でも、お母さん(南果歩)が、リンゴやお野菜をたくさん買って来てくれました。リンゴも、サツマイモなどのお野菜もすごくおいしかったですよ。

ロケでいちばん苦労したシーンは?

昨年の12月に、8月の設定で川に入ったときですね(笑)。しかも川で転ぶシーンだったので、とても冷たかったです。

下村家の家族のシーンについて感想を聞かせてください。

家族そろってのシーンはだいたい食事のシーンで、しかもそのシーンがずっと続くので、1日中食べていることになるんです。
でも、食卓に並んでいるのは、雑炊など質素な料理が多いので、カラダにはいいかなと思っています。しかも、どれもおいしい。
煮物とかあたたかみのある料理が多いので、そういうものを食べると気持ちまであたたかくなるなあと思いながらおいしくいただいています。カットがかかっても、おいしくいただいています(笑)。
あと、家族は女性が多いので、ガールズトークをしています。
あのお店のあれがおいしいとか、料理の話とか・・・。
倍賞さんには、おすすめのレシピを教えていただいたので、それを自宅で実際に作ってみました。

どんな料理ですか?

鶏肉をお酢で煮た料理です。

健康管理のために日頃からやっていることはありますか?

手洗いとうがいはなるべくたくさんしています。あとは、「自分は病気にならない!」と思い込むことです。

その暗示は、効きますか?

効きますね!
私、風邪ひかないですから。