熊本大で論文の不正が発覚したのは初めて。名古屋市立大によると原田准教授は「仮のデータを誤って使った」、岡嶋教授は「一切知らない」と話しているという。
両大学の調査によると、1997年から2011年までに発表された論文のうち19本で不正が判明し、うち10本は熊本大時代に発表された。原田准教授らは、ラットなどの動物を使い、化学物質がどのように細胞組織を活性化し老化を防止するか研究。論文では、意図的に実験結果のデータに手を加えたり、別の実験で使用した画像などのデータを流用したりしていた。
名古屋市立大は11年3月、外部の有識者らでつくる調査委員会で調査に着手。熊本大も、学外から不正の申し立てを受け、同年4月に同様の調査委員会を設置し調べていた。
熊本大が4人を処分するかどうかは未定。記者会見した原田信志副学長は「再発防止のため、准教授以下の若手教員への指導強化などに取り組む」と話している。
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