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宮崎家族3人殺害 2審も死刑、裁判員裁判を支持

 宮崎市の家族3人殺害事件で、殺人と死体遺棄罪に問われ、1審・宮崎地裁の裁判員裁判で死刑判決を受けた宮崎市花ヶ島町、無職奥本章寛(あきひろ)被告(24)の控訴審判決が22日、福岡高裁宮崎支部であった。榎本巧裁判長は1審を支持し、被告の控訴を棄却した。裁判員裁判ではこれまでに13件の死刑判決が言い渡され、控訴審判決は22日午前の東京高裁に次いで2例目。

 同居する家族3人を殺害したとする起訴事実に争いはなく、動機や更生可能性の評価などが争点だった。控訴審では新たに「義母の叱責などで追い込まれ、殺すしかないと判断した」とする被告の心理鑑定結果が採用され、弁護側は「被告は若く更生が可能。無期懲役が相当」と主張した。

 しかし判決は、動機について「家庭生活全般に鬱憤(うっぷん)やストレスを募らせ、自由になろうと考えて3人の殺害を決意した」と判断。さらに「更生可能性のみに着目するのは公平を欠く」とし、弁護側の主張を退けた。

2012年3月23日  読売新聞)
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