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海底に穴を掘りレアメタル採取3月27日 2時6分
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沖縄の伊平屋島沖の海底に、人工的に熱水を噴出させる穴を掘ることでできた鉱物の塊からレアメタルなどを採取することに独立行政法人・海洋研究開発機構が成功し、海底の貴重な鉱物資源の新たな採取方法として注目されています。
独立行政法人・海洋研究開発機構の探査船「ちきゅう」は、おととし、沖縄本島の北にある伊平屋島沖の海底の地下に、メタンガスや二酸化炭素を含む世界最大規模の熱水域が広がっている事を確認しました。
この熱水は310度あり、金などの希少金属が溶けていることから、海洋研究開発機構が海底に熱水を噴出させる穴を掘ったところ、僅か数か月の間に穴の周辺に煙突状の鉱物の塊ができたということです。
一部を採取して分析したところ、液晶画面などに使われるレアメタルの1つ「インジウム」などの鉱物が大量に含まれていることが分かりました。
こうした塊は通常、長い年月をかけて形成されます。
今回のように人工的に熱水の噴出口を作ることで、海底の貴重な鉱物資源を効率的に採取できることが実証され、新たな採取方法として注目を集めています。
海洋研究開発機構の高井研上席研究員は「希少価値の高い鉱物を選んで回収できるような方法を研究し日本の排他的経済水域に眠る鉱物資源の有効利用にもつなげたい」と話しています。
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