Ｔ子はミタ。「競売」は火サスの香り…!?
2012/03/22 10:37
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こんにちは。編集部員Ｔ子です
「東京1000万円台の家」を求めて三千里 住みたい地域の不動産屋を巡っても、掘り出し物はなかなかない。 ネットのいい物件は、回転が異常に速くて、ついてけない。 いったい、どうしたら！ 「『競売』がアツイよ！ 激安物件の宝箱やで～ 彦麻呂かっ」 と、なぜか悪人顔 け、競売？ なんか、ヤバそうじゃない? 私の心配をよそに、オットはなぜか、自信満々のドヤ顔。 「最近はね～、敷居が低くなってきて もはや、だれでもできちゃうのだよ うっそー そこで、調査担当オットからの情報や、 いろいろと調べて勉強してみたのですが。 ざーっくり、かみくだいて説明すると…… 競売(「けいばい」)とは、 いろんな事情で、借りたお金を返せなくなった人が 持っている不動産(土地、建物など)などを、 裁判所が差し押さえ、 裁判所の管理のもとで売って、借金の返済にあてること。 競売になった物件は、裁判所 「最低売却価格」というのを決めます。 これ以下の値段では売らないよ、というものですね。 最低売却価格が決まった数カ月後、 ２週間から１カ月の間で、期間を区切って入札が行われます。 いわゆる家の「競り」「オークション」をするワケです。 これが、「保証金」 さえ裁判所に払えば、 なーんと、だれでも参加できるんです！ しかも、最終的に落札される金額は、 普通に家を買う値段よりも ２～３割安いことがほとんど！だそう!! え～っ、なんだか、とってもおトク～!? もしかして、いいんじゃ、競売！ さらに便利なことに、 全国の競売物件情報を集め、自分の条件に合うものが検索できる 総合サイトまであるのですよ～。 その使いやすさ、「スーモ」に負けず劣らず！…コレ、私の個人的感想 その名も 「不動産競売物件情報サイト」 まんま、やん！ 物件の探し方は、一般の不動産サイトと、まったく同じ。 住みたい地域や沿線から、広さ、間取り、金額など 自分の条件に合うものを、こまか～く検索できます。 ん！ よく見ると、「占有者 あり、なし」なんて項目も…？ 「占有者（せんゆうしゃ）」っていうのは、 ものすごく簡単に言うと、「その物件に居座っている人」 だれっ？ こわっ！ 迷わず、「なし」を選択… 条件を入力して、「検索」をぽちっとすると…… おいでなすった！ 1000万円台！ 駅から５分 ３ＤＫ 990万円 駅至近 ２ＤＫ 1148万円 たはー！ 今までがなんだったの～！ と言いたくなるような、常識破りのお値段ズラリ！ もちろん、この値段で落札するわけじゃないでしょうけどね すべての物件に、裁判所が調べた「３点セット」と呼ばれる 詳細な資料がついており、すぐにネット上で見られます。 ① 物件明細書 ② 現況調査報告書 ③ 評価書 間取りなどの情報や、査定したときの家の内外の写真、 査定の根拠や権利関係などなど、こまか～い大量の資料です。 競売の場合、内見ができない（ ほぼこれだけで、買うかどうか判断しなきゃならんのです。 これは真剣勝負！ そんなこんなで、自分の条件に合うものを探してみたら、 うっかりうっかり！ ２つ、どーーーしても気になる物件に 出会っちゃったのですね… で、いつもの悪い癖がムクムク 見て…みたく…、なっちゃった…のですね。 危険な香りのする男性に、ついつい惹かれてしまう そんな心境かしら 内見はダメだけど、外から見るだけなら いいよね！ね！ というわけで、１つ目～  都心から40分なのに 「ぶどう園」もある田園地帯 環境バツグン！  築36年に見えない立派で 120㎡の広いおうち。 駅から20分だけど、かなりイイ～ 気になるお値段は…… 驚きの746万円!!!  裏は、広々とした 緑あふれる公園！ だがね、人生そううまく問屋は下ろしませんな 安さには理由があり！ １軒まるごと所有できるのではなく、 他のだれかが一部所有する、という複雑なものでした。 おまけに占有者も！ 自分のものにするには、裁判沙汰になる可能性もあり、 そうなったら、さらにお金がかかるし、 裁判に通わなければなりません。 そんなお金も時間もないよ～ 素人には、とてもじゃないけど手に負えないな… と思ってあきらめたら、 なんと、あっさり落札されました！ その道に通じた人が、やはりいるのですね… ２つ目～ 以前、不動産屋巡りをした憧れの街に、あったんです！  駅から10分。築31年、 敷地面積133㎡の２世帯住宅！ お値段なんと1993万円！ 賃貸にまわしたら、 ２組に貸すこともできるから 家賃収入が２倍!? キャー！ ところが、これは落札前に、出品が取り下げられました。 総じて、いい物件は取り下げられることが多かったですね～。 「そんな安い値段で売られるくらいなら！」と 親戚間で、お金を工面して解決することが多いようです。 というわけで、 その物件にはふられたものの、 その後も気になってサイトをチェックしていたところ、 ついに、ついに……出会ってしまいました ある物件の現況写真を見て、しばしボーゼン も、燃えとるばい  競売に出されたあと 密室状態で起きた 原因不明の「ボヤ」で 家の一部が焼けたそう  しかも 置きっぱなしの荷物も すごい量… もーっ、火曜サスペンス並みに、 トラブルのにおいがプンプン 犯人はダレ!? いやいや、家政婦みたいに 首つっこんでる場合じゃないし！ まさか売れるまい…と思っていたら、この物件もちゃーんと、 某「法人」により落札されました。 うすうす、わかってはいたし、 ウチなんて、ほんの少しかじったレベルなのですが、 やっぱり競売には、いろいろなリスクが！ ● 家の内見ができない。 ● 裁判所の資料でほぼ判断するしかないが、 万が一問題があっても自己責任＆自己負担。 ● 占有者トラブルはある！ 裁判沙汰になるとお金もかかる！ ● 落札価格を見ると、結局、意外と安くないことも多い 当然ですが、その道に通じた人にはかなわないし お任せしたほうがよいのですな～。 素人が知識もなく、 気楽に手を出すと、 やけどするゼ！ と、実感したのでした。 さーて来週は、 八方ふさがりの我が家に、ついに光明が…？ 救世主は、これまでに登場したアノ人!? お楽しみに！
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