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経済
【政府を叱る】経団連の米倉弘昌会長「復興特区で東北に新事業を」
--震災復興の現状は
「がれき処理など本格的な復興に備えた準備作業が進んでいない。復興庁ができたのだから、国と地方自治体の壁や、省庁間の垣根を越えて総合的な観点で復興を進めてほしい」
--行政の対応が遅れているということか
「非常に遅れていたのは事実だ。今から言っても仕方がないが、菅直人前首相の対応がまずかった。野田佳彦首相はあらゆることをよく理解し、国益や国民生活の観点からみている。過去数代にわたって一番素晴らしい首相だが、ほかの閣僚も同じかというと、そうではないのが残念だ」
--救援物資やサプライチェーン(部品供給網)の復旧など企業の対応は早かった
「経済活動が破壊されたとき、企業は従業員や株主のために復興に向けた意欲を出す。国には官僚がおり、政治家がいるが、何がドライビングフォース(原動力)になっているかわからない。まず被災地のためにどうあるべきなのかということを考えるべきだ」
--電力問題をどうみる
「今まで電力供給の基本的役割を果たしていたのが原子力だ。いったん動かしたら供給量が変動することはなく、火力、水力、風力など他電源との組み合わせができた。発送電分離(が必要)とか言うが、送電線が握られているから独占だというわけではない。政府が何をしようとしているのかさっぱりわからない」
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