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大阪市 職員リストはねつ造か
3月26日 20時45分

去年秋の大阪の知事と市長のダブル選挙の際に、選挙活動に使われた可能性もあると指摘された大阪市交通局の職員のリストについて、交通局は調査の結果、30代の非常勤の男性嘱託職員がねつ造した疑いの強いことが分かったと発表しました。
交通局では、動機についてさらに調査することにしています。

このリストは、大阪市交通局の職員およそ1800人分の名前や職員番号などが書かれたもので、大阪市の市議会議員に寄せられた内部告発がきっかけで明らかになり、この議員は、組合が作成し、大阪ダブル選挙の際、選挙活動に使った可能性もあると一時指摘していました。
これに対し組合側は、何者かが組合を装って偽造した疑いが強いとして、文書偽造などの疑いで大阪地方検察庁に告発しています。
このリストについて、大阪市交通局が26日記者会見し、調査の結果、交通局の鉄道事業本部に勤める30代の非常勤の男性嘱託職員の業務用のパソコンの履歴から、この職員がねつ造した疑いの強いことが分かったと発表しました。
交通局によりますと、この職員は去年5月から交通局に勤め、調査に対し「リストは作っていない」などと説明しているということです。
業務用のパソコンは、1人に1台が割り当てられパスワードが必要ですが、ほかの職員は知らないということで、交通局では動機についてさらに調査を進めることにしています。
大阪市交通局は「公務員としてあるまじき行為だ」と陳謝し、厳正に対処するとしています。
大阪市の橋下市長は記者団に対し、「非常勤であっても私の部下なので、市民をお騒がせしたことはトップとして非常に申し訳なく思っている」と陳謝しました。
そのうえで、「このリストを市議会で取り上げた議員が関与していたのか、調査・確認するように大阪維新の会の市議団に伝えたが、今のところは議員は関与していないと聞いてる」と述べました。

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