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縄文遺跡から国内最古の食用植物3月26日 16時26分
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宮崎県都城市にある縄文時代の遺跡から、調理されたとみられるおよそ1万3000年前の野草や豆類が見つかりました。
国内の遺跡から見つかった食用植物としては最も古く、縄文人の多様な食生活がうかがえる貴重な発見として注目されています。
都城市教育委員会によりますと、市内の王子山遺跡で見つかった炭化したノビルやツルマメなどの植物の年代を分析したところ、およそ1万3000年前の縄文時代草創期のものと分かり、国内の遺跡から見つかった食用の植物としては最も古いということです。
遺跡からは石皿やすり石のような加工具も大量に見つかっており、これらの道具を使って野草や豆類をすりつぶして食べていたと考えられるということです。
また、遺跡からはドングリの炭化物も見つかり、土器を使ってあくを抜いて食べていたのではないかとみられています。
当時は氷河期が終わって気候が暖かくなってきた時期に当たり、縄文時代の生活様式などに詳しい中央大学の小林謙一准教授は「温暖化に伴う植生の変化に縄文人が適応し、食生活を多様化させてきたことが分かる貴重な発見だ」と話しています。
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