<イチおし 新発見続々 すごいぞ!ヨーグルトの力(平成24年1月23日 本放送)>
ゲスト:水道橋博士さん(タレント)、藤本美貴さん(タレント)
<イチおし 麹(こうじ)とユカイな仲間たち(平成24年2月13日 本放送)>
ゲスト:つるの剛士さん(タレント)、平山あやさん(タレント)
リポーター:内藤裕子アナウンサー
今週の「あさイチ」は、これまで放送した中からもう一度見たい!という声が多く寄せられた特集を再構成してお送りします。きょうのテーマは発酵食品。『イチおし』で1月にご紹介したヨーグルトと、2月にご紹介した麹についてお伝えします。
美のカリスマ・君島十和子さんや、モデルの道端カレンさんが毎日欠かさず食べているというヨーグルト。ヨーグルトに含まれる乳酸菌が腸内環境を整え、便秘解消や美肌につながると人気ですが、さらに最近は、内臓脂肪の蓄積を抑制したりする乳酸菌のパワーが次々と発見されています。また、女性たちの間で話題を集めているのが、ギリシャヨーグルトです。発酵の過程に加えて、伝統の製法で水切りしているのが特徴ですが、自宅でもアレンジできる裏技をギリシャ大使夫人に教えてもらいました。また、ヨーグルトの和風活用術として、みそとヨーグルトの万能だれや、ぬかがいらないヨーグルト漬けもご紹介しました。
去年、行われた調査では、ヨーグルトに含まれる乳酸菌「ガセリ菌SP株」が、メタボの改善に効果があることが分かりました。調査の内容は、肥満気味の87名にガセリ菌SP株を含むヨーグルトを毎日200グラム、3か月間食べてもらうというもの。すると、もっとも効果のあった人で、内臓脂肪が42パーセント減少、平均でも4パーセント減少しました。内臓脂肪以外にも、皮下脂肪やウエスト、ヒップなどの項目も減少しました。
そのほか、乳酸菌の機能として、「LB81乳酸菌」には、肌の弾力やキメ密度など、皮膚機能の改善効果があることや、「ビフィズス菌BB536」などには花粉症の症状を緩和する効果が期待できます。
※ヨーグルトは薬ではありませんので、誰にでも必ず効くというわけではありません。
乳酸菌との相性や周りの環境によっても違います。
10年前から、毎朝欠かさずヨーグルトを食べているという君島十和子さん。君島さんは、ヨーグルトに不足している食物繊維を補うために、ヨーグルトにきな粉を入れていることを紹介しました。食物繊維も腸内環境を良くする食材で、ヨーグルトとの組み合わせで、効果がアップします。ほかに、食物繊維が豊富な食材には、さつまいもや干し柿などがあります。さらに、君島さんが必ず一緒にとっているのが、りんごやにんじん、しょうがなどを合わせた特製ジュースです。こちらは、ヨーグルトに不足しているビタミンCを補うためです。
モデルの道端カレンさんも、3つの食材を組み合わせて、効率的にヨーグルトをとっています。食物繊維が豊富なバナナ、腸内を滑らかにすると言われるくるみ、オリゴ糖を含んだハチミツのピューレです。そのピューレをヨーグルトにかけているのですが、その中でもポイントは、ハチミツに含まれるオリゴ糖。ヨーグルトに含まれる乳酸菌は、腸内で善玉菌の代表、ビフィズス菌を増やしますが、ビフィズス菌は、オリゴ糖をエサとして増えることができるためです。他に、オリゴ糖を含む食材はきな粉や大豆、とうもろこしなどです。
アメリカやヨーロッパで大ブーム、日本でも人気が広がっているのが、ギリシャヨーグルトです。ヨーグルトの発酵の過程に、伝統製法で水切りしているのが特徴で、濃厚でコクがあり、たんぱく質は普通のヨーグルトの2倍です。そんなギリシャヨーグルトを、ギリシャ大使夫人に、自宅で簡単に作る裏技を教えてもらいました。
≪水切り方法≫
・プレーンヨーグルト(無糖)・・・450グラム
●水切りヨーグルトを使った「ジャジキ」
≪材料・作りやすい分量≫
・水切りしたヨーグルト
・きゅうり・・・1本
・にんにく・・・1かけ
・塩・・・適量
・白ワインビネガー・・・大さじ1
・オリーブ油・・・大さじ1
・ディル・・・1枚
≪作り方≫
昭和9年創業のみそ専門店で、みそとヨーグルトの万能だれを教えてもらいました。万能だれは、鶏肉などの肉料理、たらなどの魚料理によく合うそうです。万能だれの良さは、ヨーグルトに含まれる乳酸が、肉の筋繊維をほぐして柔らかくしてくれること。さらに、ヨーグルトに含まれるガゼインというたんぱく質には、臭いを吸着する働きがあるので、食材の臭いを取ってくれるということです。他にも、ヨーグルトで作るお漬け物もご紹介しました。
●みそとヨーグルトの万能だれ
≪材料・作りやすい分量≫
・味噌・・・150グラム
・ヨーグルト(プレーンタイプ)・・・50グラム
・砂糖・・・大さじ1
・みりん・・・大さじ1
≪作り方≫
●ヨーグルト漬け
≪材料・作りやすい分量≫
・ヨーグルト・・・450グラム
・塩・・・大さじ2分の1
・刻み昆布・・・大さじ2分の1
・とうがらし・・・大さじ2分の1
≪作り方≫
今、人気の「塩こうじ」、米こうじと塩と水を発酵させた調味料で、ひとさじ使うだけで、お肉が柔らかくなったり、いつもの料理がぐっとおいしくなるという魔法のアイテム。こうじを食べ続けて7年という、こうじ料理のスペシャリストから、一歩先ゆく「塩こうじ」の使い方を教えてもらいました。そのほか、酒かすと美白の関係を解明する研究なども紹介しました。
料理に塩こうじを使う効果としては
●VTRで紹介した残り野菜のパスタソース
余った野菜を炒め、塩こうじで味付けし、トマト缶をと水を加えて煮込みました。
≪材料・4人分(参考)≫
・残り野菜
・塩こうじ・・・大さじ3
・トマト缶・・・1缶
・水・・・300ミリリットル
小紺さんによると使う分量は、おおむねあわせる食材の重さの10パーセント程度です。
≪塩こうじの使い方≫
・あえる
・かける
・炒める
≪材料≫
・米こうじ・・・100グラム(生のもの)
・塩・・・30グラム
・水・・・100ミリリットル
・保存用のビン
≪作り方≫
≪材料・8個分≫
A
・塩こうじ・・・20グラム
・豆乳・・・20ミリリットル
・おから・・・60グラム
・菜種油・・・80ミリリットル
B
・中力粉・・・70グラム
・全粒粉・・・75グラム
・ベーキングパウダー・・・小さじ1
・お好みでレーズンやナッツ
≪作り方≫
≪材料・4人分≫
・こうじのドリンク・・・150グラム
・抹茶パウダー・・・小さじ1
・塩こうじ・・・小さじ2分の1
・水・・・大さじ1
≪作り方≫
一度に食べる分量ごとに小分けし、ラップで包み、密閉できる容器に入れる。冷蔵だと2~3か月、冷凍だとおよそ1年間もつ。
【酒かすの袋がパンパンになったときは?】
酒かすの発酵が進んでいる証拠で、食べられなくなったわけではありませんが、そのままにしておくと破裂する可能性があるため、画びょうや針など先のとがったもので空気穴を開け、ガスを逃がすのがオススメ。