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都条例めぐりアニメフェア分裂 性描写規制、和解遠く
都関係者は「出版側で自然と自主規制的なものが働いているのかも」と話すが、新基準の適用には都青少年健全育成審議会の「専門委員」の意見を聞く仕組みを導入。人選は新基準に否定的な社も加盟する日本雑誌協会などが進め、出版社出身者が任命されている。
しかし、エキスポを主導する角川書店の関係者は「拡大解釈への懸念が払拭できない以上、フェア参加はやむなく見送った」と話す。
来年の開催方式未定
フェア側は「双方合わせ2年前の動員数約13万人を超えればいい」。角川書店関係者も「目的は同じ。いつまでもすみ分けするのがいいと思ってはいない」と、歩み寄りの意向も示唆するが、来年以降の開催方式はまだ決まっていない。フェアを訪れた品川区の男性会社員(26)は「条例改正? 影響は特に感じない。楽しい作品やイベントが出てくればいい」と話した。
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改正東京都青少年健全育成条例 18歳未満への販売禁止を課す「不健全図書」の対象を性器などの露骨な描写とした「旧基準」に強姦(ごうかん)など法令に触れる性行為や近親者間の性交の「不当な賛美または誇張」とする新基準を追加した。平成23年4月施行、販売規制部分は7月施行。
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