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【社会】

投資詐欺で2次被害 相談2000件「金取り戻す」と勧誘

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 ファンドへの出資名目で契約する「ファンド型投資商品」をめぐり、投資詐欺などに遭った被害者が、被害回復をかたった業者に依頼金を渡したまま返済されないなどのトラブルが相次いでいることが三日、分かった。昨年四月以降、国民生活センター(東京)には二千件を超える相談が寄せられている。捜査当局は、過去に投資詐欺などの被害に遭った人の名簿が出回っている可能性が高いとみており、同センターは「もともとの被害金を取り戻せた事例は把握していない。すぐに金を払わずに相談してほしい」と呼び掛けている。

 石川県警によると、金沢市の七十代女性は二〇〇六年、エビ養殖事業への投資名目で計約二億五千万円を詐取したとして摘発された「ワールドオーシャンファーム」(破産手続き中)に約六百万円を出資し、大半が返済されていない。

 今年一月、元社員を名乗る男らから突然、「現金を取り返すための組合がある」と電話があった。女性が教えられた電話番号に連絡すると「五十万円で組合員になる必要がある」と言われたため、組合を運営していると称する東京の合同会社に五十万円を支払った。

 ワールド社への出資金回収の動きもない中、合同会社をかたる男から「三百四十万円を投資すれば二千万円に増える」と別の投資話を持ち掛けられた。金沢市の信用金庫で振り込もうとした際、不審に思った職員が警察に通報。合同会社は実体がなく、金沢西署は詐欺事件とみて捜査を始めた。

 

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