ニュース詳細
北朝鮮“衛星 天気予報に必要”3月26日 17時49分
K10039777811_1203261809_1203261816
北朝鮮は、来月打ち上げると予告している「人工衛星」について、「農業などに必要な天気予報の研究で大きな一歩を踏み出す歴史的な出来事になる」と強調し、事実上、長距離弾道ミサイルの発射だとする国際社会の反発をかわすねらいがあるとみられます。
北朝鮮国営の朝鮮中央通信は、26日、北朝鮮が、キム・イルソン主席の生誕100年に合わせて、来月12日から16日までの間にロケットで打ち上げると予告している「人工衛星」に関する記事を配信しました。
記事は、北朝鮮の気象当局者の話を引用する形で、「わが国は、最近頻発する豪雨や干ばつなど気象災害の研究に力を入れている」としたうえで、「人工衛星の打ち上げは、農業をはじめとする経済部門に必要な天気予報の研究で大きな一歩を踏み出す歴史的な出来事になる」と強調しています。
北朝鮮外務省は今月23日、「打ち上げの準備作業が本格的な実動段階に入った」として、予定どおりに発射を強行する構えを示しており、韓国政府の関係者もすでにミサイルの本体部分とみられる物体が北朝鮮北西部の新しい発射場に運び込まれたとしています。
北朝鮮指導部としては、あくまで正当な宇宙開発だと主張することで、事実上、長距離弾道ミサイルの発射だとする日本やアメリカなど国際社会の反発をかわすねらいがあるとみられます。
[関連ニュース]
|
[関連リンク] |
|