闇の書は(ネタ的な意味で)犠牲になったのだ。旧スク水は巨乳派とぬかす自称猫科動物の犠牲にな……。
β月@日
妹が可愛過ぎる今日このごろ、そして今日と言う日は節分。意味はないが言ってみただけだ。
学校では今年から低学年が体育館で豆まきを行い、肉体年齢の数だけ豆を食べた。ちなみに100人以上の生徒から追い回された鬼役は、校長にでも無理やりやらされたのか教頭先生だ。憐れみを持って同情すれば良いのか、終わった後に教頭先生は激しく息を吐いて苦しそうに床に倒れこんで保健室送りに。
誰か若い教師が鬼役やってやれよ……ただでさえ過労しそうなほどに校長に苦労かけられてるんだらさ。
帰りの道でなのちゃんたちと教頭先生がかなり苦労させられた件について話した。あまりにも教頭先生が可愛そうなので、歳のことも考えて小遣いで買ったサロ○パスでも匿名で送ろうということで話は終了。
年齢的にあの歳で味わう腰痛はガチできついぞ……。腰痛の辛さは俺も分かる。アレだけ追いかけ回された後だと明日辺りには――。
自分の身に降りかかるわけでもないのに、想像して痛くなってきた気がするため考えるのはやめることにする。
そして今日1番の楽しみは去年から待っていた晩飯に出た大トロの恵方巻き。父さんがちゃんと約束を守るか不安だったが、食卓に出た恵方巻きを確認してみるとちゃんとした大トロだった。父さんナイス!
けど失念したことが1つだけあった。恵方巻きって食べきるまで口から離しちゃいけないため味わって食べるのが難しかったりする。なにが言いたいかというと、山葵が塗られていたので鼻につーんときてしまい味わう暇なく急いで食べてしまったのだ。山葵なしにしてくれよ、父さん。
幽霊ちゃんが羨ましそうに俺達の食事を見ているの気がつき、感じる必要がないのはずなのに1人だけお預け状態の幽霊ちゃんにすごい罪悪感を感じてしまった。幽霊ちゃんの食事に関してどうにかする事は出来ないだろうか……。
P.S 現代魔術の完成のために取り付けるつもりでいるデバイスの作り方をリニスに教えて貰った。
材料は地球でも何とか揃うらしいが、デバイスのリリースモードに変形させる材料は地球では調達できないらしい。別に俺としてはそこまで求めるつもりはないから変形できなくても構わないが、少しだけリニスが誕生した世界に興味を持った。
科学者として未知の技術に興味がある。もっとも危険なことにはできる限りは関わりたくないけど、リニスの話では犯罪率が日本より高いだけで危険はそんなに無いそうだ。テロはたまにあるらしいが。
β月ρ日
今日ほど生きていて良かったと思った日があっただろうか。妹が……妹が俺にチョコレートをくれたのだ。板チョコを溶かして型に流しただけのチョコレートだが嬉しすぎて俺の心は有頂天になっている。
あぁぁぁ、生きていて良かったぁぁぁ!!
ハイになっていたらリニスと幽霊ちゃんに我に返された。そのあとに最近テンションがおかしくなることがあるからポコたんに監視されておけとポコたんを膝の上に乗せ、2人は俺がハイになったせいで起きた妹を寝かせに向かった。
ちなみにテンションがおかしくなったらポコたんマジックで岩になったポコたんが膝に乗っかることになるらしい。それなら確かに監視になるな。
朝からチョコレートを高町家の女性陣に貰った。義理だがやはり貰うと嬉しいものだ、手作りのチョコレート。学校ではあーちゃんとすずちゃんからチョコレートを貰い、去年と同じくクラスメートがあーちゃんをからかって追い掛け回される光景が見れた。相変わらず平穏な光景に癒される。
放課後は今日は八神と会う日だったので図書館に向かった。いつものおっぱい談義でもするのかと思ってたら、八神は図書館の机の上で自宅から持ってきた本と睨めっこしていた。
その本は良く言えば装飾の凝った綺麗な本、悪く言えば本としての機能を果たしていない出来損ないの書物というのが俺の感想だ。それもその筈、その本は表紙に剣十字の装飾が施されており本自体は鎖で縛られていたのだ。本として出来損ないと言っても言い過ぎにはならないだろう。
中二デザインに走り過ぎて本を開くことが出来ないなんて、もはやギャグの領域だ。持ち主の八神曰く、「生まれた時からある本やけど、読めないからただのアンティークやね」とのこと。読めない本はただの美術品か……。
しかもそれだけではなく、ちらっと隙間から本の内容見ようとしたら中は白紙だったらしい。何のための本なんだよ、中二デザインに走って挙げ句は白紙って作った人間は何を考えんてこの本を作ろうと思ったのか気になった。日干しが出来ないと虫食いだらけになるから普通は本の美術品を作ろうなんて思わないの筈だ。
まぁ、それこそ後先考えずにそれこそ中二病的な考えで作ったのかもしれない。それは本人のみぞ知ることなので考えても仕方がないだろう。
八神は白紙でも本は本なのでこれに俺たちのおっぱい対談の話を書きこもうと思い、ボルトカッタで鎖を切ろうとしたのだが1ヶ月以上粘っても切断できなかったため俺の元に持って来たらしい。正直な話し俺のところに持って来られても困るんだけどな……。つうかよくボルトカッタなんて家にあるな。
溜息を吐きつつ「本としての役割を行わない本なんか本じゃないな」と言うと、八神も「ページを開けん本は美術品か資源ゴミのどっちかや」と同意し頷いた。その直後に鎖を引きずったような小さい音が聞こえてきたが特に気にせず、八神は再び本との睨めっこを始めたので俺は黙って八神が飽きるまで待った。
しばらくして八神は本との睨めっこをやめるとさっきまで開かなかった本の鎖が開くようになっていることに気がついたらしい。1ヶ月以上本と格闘していた八神がなんで今日になってそんなことに気がついたのか疑問に思ったが、たかだか本だし気に留める事でもないだろうと流した。俺の日記帳のような本なんかそうゴロゴロしている訳ないしな。常識的に考えて。
取りあえず今後この本に俺たちのおっぱい対談を書きこんでいこう。
別れ際に八神からバレンタインの義理チョコを貰った。八神は俺が誰にもチョコレート貰えていないと思い可哀そうなので同情でくれてやったとのこと。
確かに俺はモテるとは言えないし本命を1つも貰ってないが、チョコレートをまったく貰っていないわけではので言い返したら「なん……やと……?」と驚愕された。失礼な奴だ。だがチョコレートはいただいた。カカオちゃんは大好きですので。
Θ月Θ日
雛、雛、雛、雛、雛祭り~。新調され我が家に飾られた雛人形は、去年のようにお内裏様の頭がスーパーボールで代役されているわけでもなく、ましてやなんか取り憑いていますよオーラを放っているわけでもない到って普通の人形達だ。このまま我が家のカオスに呑まれても普通であって欲しいと願わずにいられないほどに普通の人形だった。
さて、今日のことを書き始めるとしよう。今日妹はなのちゃん達と一緒に高町家で雛祭りを行い、俺も誘われたが女の子の祭りに参加する気などなれず1人部屋で『とおりゃんせ』を歌って雛祭りが終わるのを待っていた。
『とおりゃんせ』を歌った理由は特にないが、気がついていたら口ずさんでいた。天神様の仕業だろうか?
雛祭りが終わって俺の部屋に入ってきたなのちゃんたちは『とおりゃんせ』を歌っていた俺にビビって半泣きなっていた。そりゃぁ、扉を開けたら部屋の隅で体育座りして『とおりゃんせ』を歌っている人間が居たらビビるだろうな。半泣きはしないが俺でもビビる。
ただし妹だけは雰囲気を理解できなかったのか『とおりゃんせ』を歌っていた俺にビビりもせず、「にぃちゃ」と言って俺に抱きついてきた。妹よ、やはりお前は世界一の妹だ、可愛過ぎる。
妹は膝の上に抱いて俺たちはモンハンを始めた。狩るモンスターは魔法少女の天敵っぽい触手を生やしたアマツカミ、麻酔玉を全員限界まで所持してフルボコだ。やはり俺の装備はへビィボウガンで前衛を務めるなのちゃんたちの援護をしているとゲームなのになぜか情けなくなった。
ゲーム、そう所詮はゲームだ。だが女の子に前衛を任せる男って……。
Θ月ζ日
今年1年の学業が終了し、クラスが解散した今日。気がつけば俺も来年は3年生、時が過ぎ去るのは早いものだ。
肉体年齢が子供でも、精神がおっさんだとやはり時が過ぎ去るのは早く感じるものなのだろう。なのちゃんが金魚の糞のごとく俺について回っていた幼稚園時代が懐かしく思えてくる。
今からこれだと、なのちゃんたちが成人したら俺の思考はどうなってしまうんだろう……。そうなると実年齢的に50歳一歩手前だから全てをやり遂げた親父的な心境にでも陥るのだろうか? そう思ってしまったら、なのちゃんを育てているわけでもないのに厚かましいな、俺。
放課後はいつも通りに成績表の見せ合いをしてから教室を出るが、なのちゃん達は少し悲しそうだった。クラスがバラバラになることでも考えたのだろうか?
俺達全員が一緒になる可能性もあるのでその可能性を祈ろうと言っておいた。
それはともかく1年の打ち上げに今年も寿司が注文された。今年は流石に喧嘩して食い損なうことはなかったが、相変わらず幽霊ちゃんが除けもので可哀そうに感じる。肉体があれば食べられるんだろうけど無いものは仕方がないしな……。流れ星に祈れば叶うわけでもないし、いったいどうしてあげれば良いやら。
P.S デバイス自体は完成し、後はデバイスと携帯を接続するだけになったがここで思わぬことをリニスに言わることになった。このデバイスの名前はどうするかとのこと。
今は人工AIは組み込んでいないものの、後ほど組み込むつもりではいた。確かにAIを取り入れるとなる名前も必要になるな。今の内に考えておく必要も確かにある、AIに名前を認識させなくちゃいけないしな……。
しばらく考えて名前が決定した。名前がノリッジ・プランドラーに決めた。略称はノリッジ、これが良いだろう。
作られた目的を多少ぼかているが名前は結構直球だし、英語が分かる人間なら名前の意味は分かる名前だ。AIを作るのが少し楽しみになってきた。
本編補足。ノリッジ・プランドラーは知識の略奪者(knowledge plunderer)から来ています。
ハッキングするんで略奪者、略奪するものが情報なので知識の略奪者。
ドイツ訳しようかとも思ったんですが、特にドイツ語にする理由がなかったので英訳しました。
名前候補は幾つかありましたが、和訳が好きなのでこれにしました。だって俺の14歳心がこれにしろって……。
そして闇の書の完成人格が限定的に意識を覚ましました。主のはやてにぼろ糞に言われて鎖を開放。ヴォルケンズは起動していません。
早く戻ってこいグレアァァァァァァム!!!! 闇の書が(ネタ的な意味で)どうなっても知らんぞぉぉぉぉぉぉ!!
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