α月α日
新年早々怒りで世界を滅ぼせそうなくらいに、俺の機嫌は悪い。
とりあえず、気を取り直して何があったか書いていこう。去年同様、今年も初詣をしに八束神社へ家族そろって行った。初詣には高町家とバニングス家と月村家が勢ぞろい。
なのちゃんもあーちゃんもすずちゃんも着物を着てきており、無乳のためそれぞれ着物を着こなしていた。去年のようにグーパンされたくないから黙っていたけどな。
去年の初詣と違うことがあるとすれば、挙げると2つある。1つ目はきょー兄さんと忍さんが公衆の面前でべたべたしていること……バカップルもげろ。それを士郎さんと桃子さんは嬉しそうに見つめ、あと俺に何かを期待するような眼を向けてきたが気付かない振りをしておいたこと。
そして2つ目は今年に願った俺の願掛けだ。去年は出会いが有りますようにと願ったが、そんなささやかな俺の願掛けは恐らく神様には不純な欲望とでも取られて受け付けられなかったのだろう。出会いなど当然のごとくなかった。代わりに一般人なら一生に1度体験するかも分からない物騒なことが立て続けに起こったけどな。
なので今年は去年のような物騒なことに巻き込まれませんようにと、矮小な願いながらも安全に生きていけるように祈ったのだ。なのにだ、そんな俺の心からの小さな願いもあの忌々しい紙切れが全てを吹き飛ばしやがったっ!!
『妙吉』、そう妙吉だ。去年はこんな紙切れに書いてあることなんかと信じなかったが、念のために警戒だけはしていて殆んど的中させたおみくじだ。神主さんは再び俺が妙吉を引いたのを見て入れ歯が口からぶっ飛んでいた。「何と言うことじゃ……、同じ者が立て続けに妙吉を引いたじゃと?」とか言って俺を信じられないモノを見る目で見ていたが、気付かなかったことにした。
その妙吉のせいで現在進行形で怒り心頭中です。要らないモノばかり与えてくれる神様を3発ほどぶん殴ってやりたいよ。ちなみに内容は以下の通り。
~健康運~ 相変わらず肉体の免疫力が異常なまでに突き抜けているあ・な・た。当然ながら人間が感染する病気などには天変地異が起ころうがなり得ません。ただし、去年立てた死亡フラグが効いているのか死相がでているので注意してください。
~恋愛運~ 2人目の金髪娘が参入だよ、そして居候が増えます。もげろ。良かったね、代わりに今年中に死亡フラグが回収されるかもしれないけどー。回収されろや。
~勉強運~ 勉強はマジで頑張らないと冗談抜きで死にます。死ぬたくなかったら学んでるモノはスポーツ、勉学問わずにせいぜい頑張って下さい。
~総合運~ フラグ立て乙の言葉を貴方に送ります。死亡フラグなんて立てるから今年の貴方の運勢は最悪なっちゃうんですよ。しかもその死亡フラグとは別に違う死亡フラグも今年は立っちゃいますし。
更には今年は地球が2回ほど滅びるかもしれません。ですが滅びの危機への直面なんてこの世界ではよくあることなので気にしないで下さい。あと貴方が居なくても世界は救われますので大丈夫です。むしろ貴方は要らない子。
最後に死亡フラグはなにが原因で立ってしまったのか教えても良いけど、教えちゃうとすぐにフラグをへし折っちゃってつまらないので教えません。死亡フラグをへし折りたきゃ、せいぜい頑張るこったな!!
フラグをへし折るヒントは自分が正しいと思った事を最後まで突き通すこと、そしてあなたの本心に素直になる事です。べ……別に死亡フラグを折って欲しいわけじゃないんだからねっ!! 後お子さん出来ます。おめでとう御座います。
ヤバい、書いててウザくなってきた。読んだらムカついたので、読み終わった直後にその場で破り近くのゴミ箱に放り込んだ。今日が1月15日だったらどんど焼きの火の中に放り込んでやりたいとすら思うほどに、小さな願いをぶち壊しにしてくれた紙切れに対して俺は憤慨せずにいられなかった。神経を逆なでするようなことばかりを書きやがって……。
俺のモットーは安全無事なのに、去年同様に新年早々ぶち壊してくれるとか悪い意味でやってくれる。つうか、最後のお子さんって何だよ……まだ精通が来てないのに子作りできるわけないだろ。
的中率99.9%とか言われてるくせに、相変わらず微妙なところで信憑性が無いおみくじだな。信じて良いかどうか判断にも困る……。
@月ρ日
今日は図書館で資料探し――ではなく、八神とおっぱい談義をした。と言うのも、ようやくハッキングの転路呪語の理論が完成した。
長かった。しかも転路呪語自体は9月の時点で既に完成していて、階差導機を内包する携帯電話の問題だったとか、もう本当に俺は図書館でなにをしていたんだよって言いたくなる虚無感が理論の完成後に襲いかかってきたもん。しかも携帯電話の理論自体も超単純なことだったし、俺は一体何をしていたんだ。
前世の研究チームの面々が居たらこんなうっかりしてなかった。あばばばばばば……俺のポンコツぷりが忌々しい。
俺が抱えていた問題を紳士諸君が分かりやすようにPCとエロゲに例えて説明すると、PC=携帯電話(階差導機)でエロゲ=転路呪語と言ったところだ。PCスペックがエロゲの最低動作環境を満たしていないのを知らないで、えっちらおっちら動作環境を満たしていないPCで動くようにエロゲが完成しているのに気付かずプログラミング調整していたようなモノだ。
エロゲをやらない人間が分かるように言えば、PS2の躯体でPS3のソフトをプレイしようとするようなモノ。処理落ち程度で済んでいるからかなりマシだ、ハードにソフトが合わないで無理やり稼動させ続けると低確率だがゲームの躯体が壊れることがあるからな。
話題が逸れていく現代魔術の話は置いておき、図書館での八神と会話したことを書いていこう。
今日の主題は旧スクール水着は貧乳と巨乳のどちらが似合うかと言う論題。乳との関連性が徐々に薄れてきていると言うツッコミは受け付けません。
俺がどちら側に着いたかと言うと、それは当然のように貧乳派だ。俺は巨乳が好きだ、そりゃもう貧乳と並乳と巨乳どれが好きかと質問されたら迷わず巨乳を選ぶくらいに好きだ。だがしかしだ、巨乳が好きだからと言って何でもかんでも巨乳を肯定するのはおっぱい星人として間違っている。
巨乳を愛する1人の男で在る前に、1人のおっぱい星人であり、おっぱい以外の女性の部位も好きな妄想みなぎる魔法使い童貞なのだ。そして俺は巨乳を愛しているからこそ似合わないものは似合わないとハッキリと告げる!!
日記を読んでいる紳士諸君、恋人が罪を犯そうとしていたら、子供が間違った道に行こうとしたら、親愛なる隣人が悪魔に誘惑されそうになっていたら、それが間違いであることを指摘してこそ愛する者のためになるとは思わないか!?
嫌われたくないからホイホイついて行くなんて愛ではない。愛というのは求める感情ではなく、無償で誰かに与えたいと思う感情なんだ。――今考えると、おっぱいがむちむちに詰まったスク水も捨てがたい気がしてきたが気のせいだ、気のせい。
まぁそんな話を年甲斐もなく八神と2時間ほどぶっ続けで論議したが、やはり今回も痛み分けに終わった。いや、少し洗脳されかけたから俺の負けか。俺も来年の今ごろはアラーフォーを目前に控える訳だ……。そろそろ新たに吹くであろう風にバトンを託すべきか。その前に魔法使いを脱出しなきゃいけないな、変態をやめるのは家庭を持ってからって決めてるし。
P.S 討論終了後、八神が俺達のおっぱい(女体)談義は俺達だけが議論をぶつけ合って終りだと勿体ないので、全世界に生息するおっぱいソムリエ同志諸君が自分の意見を討議するためなにかに俺たちのおっぱい討論の結果を書き記さないかという意見が出た。
白紙の本は日記帳があるのだが、日記帳は所詮日記帳だし妖精さんが住みついて居るみたいので、祟られるのは嫌なので他の候補が無いか考えていたら、八神が書き記すのにちょうどいい本が家にあると言っていたのでそれに書くことした。少し問題があるらしいがボルトカッタで切断して持って来るから気にするなと、帰り際に八神が言い放って今日は解散。
……本にボルトカッタ?
α月σ日
嬉しいことに、最近妹が俺の布団で一緒に寝るようになってきた。そんな妹が可愛いと思いつつ、反抗期が訪れた時のことを想像するのが既に怖い俺はやはりシスコンなのだろう。
シロちゃんは長いこと同居していたが反抗期なんてものは訪れなかったし、高校の頃に親父の原付バイクで夜中の道路を疾走していた俺とは大違いだ。乗り回していたことが3日でばれて、家族会議の末に前世のお袋が原付バイクを処分しちまったけどな。懐かしい……。
昔の思い出をいつまでも懐かしんでいないで今日のことを書こう。
今年初めての学校はやはり去年同様、殺人説法から学校は幕を開けた。そして今年も校長先生に振り回されるであろうことが1年生にすら予想されしまっている、苦労人な教頭先生が新年早々俺たちのために校長先生を説得して下さった。……聖祥小学校は教頭先生がいなければ生徒達の屍が築かれる場所になっている筈と、入学した生徒は誰もが一度は思ったことだろう。
今年も1年よろしくお願いします。
俺とすれ違う学年の連中は「あけおめ、制服兄貴」と言って新年の挨拶をしてくれるんだけど、本当にその制服兄貴はどうにかならないかものだろうか。
α月β日
現代魔術の作成に最大の問題が生じた。携帯電話のスペックが足らないので改造しようと計画し始めた矢先に超絶困難な壁に直面した。スペックを上げて尚且つ持ち運びできる機械に該当するものがないのだ。
異常な技術力を持つ忍さんにも該当する機械を知らないか聞いてみたが心当たりはないらしい。理論は完成しているのにこのままじゃ机上の空論で終わってしまうではないか……。
うん、日記を書こう。ここは俺の研究過程を書くレポート用紙じゃないからな。
学校で研究が完成しないのではないかと打ちひしがれていたらクラスメートに心配されてしまった。30は年下の子供に心配されるってどうなのよと思い、すぐに立ち直ったがクラスメートたちは俺が虚勢でも張っていると思ったらしい。担任に俺の体調が優れていないようですと報告し、担任は何かを考えた後に俺に不敵な微笑みを見せやがった。
流石は担任。突然、「今日は君達に殺し合いをして貰おうと思います」と言い始めてもまったく不思議じゃない男、何かを企んでいる顔が違和感がないくらいに似合う奴だ。
だが担任は俺の予想と違い「保健室に行って来い」と言っただけで特に何かを行ってくることはなかった。単純に俺が悩んでいることを看破しただけなのろう。もしくは立ち直った理由辺りを見抜いて鼻で笑っていただけの可能性もある。
担任は生徒の相談にも乗るし虐めも公平な面から見て解決に向かうらしい理想的な教師だが、性格が悪い上に理解しがたいところがあるから考えれないことではない。運動会に行われる観客席争奪戦を笑いながら傍観している時点で性格の悪さが見えてくる。
大丈夫だと言ったらなんか口撃されそうだったので大人しく1時間目は保健室で授業をサボることにした。最後の難関に打ちひしがれて完全に切りかえられていなかったので、少し1人で過ごして完全に切れかえる時間も欲しかったのは確かだ。
保健室で1時間目の授業を大人しくサボって過ごし、休み時間中に教室に戻ると帰って早々に心配された。「制服兄貴が体調を崩すなんて天変地異の前触れだ……」とか言う声も聞こえた気がしたが、それは聞かなかったことにしよう。お前らクラスメイトは俺を何だと思ってやがる。
P.S 俺と一緒に寝ると言って聞かない妹を寝かしつけてから、理論を書いたレポート用紙と睨めっこをしているとリニスがレポート用紙を見せてくれと言ってきた。
リニスは前の主人からサポート用使い魔として作られたらしいので、もしかしたら研究の手伝いをしていたのかもしれないと思いレポート用紙を見せたら、あっさりと解決方法があると言ってきたので、俺呆然。
デバイスを携帯電話に取りつければ何とかなるとのこと。序でに人口AIを取りつければ、一々携帯を操作しなくても現代魔術が発動できるらしい。
……嬉しいけど、嬉しいんだけど研究者として悲しくなった。
なのポの続編が出る……だと?
マテリアル三人娘の名前は必死に考えたのに、公式でつけるのか。いや別にいいんですけどね。
でも出すなら最初から出してほしかった。殲滅者は星光さんとか読んでたぞ俺。漢字が違うとかなり危険だ。
運命の守護者とその妹とか新しい登場人物が出てきたぞ……、どうしよやっぱ出すべきなの……? けどあんまり登場人物多いと空気に――。
けどSSでA.s始まるまでにゲーム出たら組み込めたら組み込むか。
俺は自分の首を真綿で占めるようなことを……。
けどPSPのザッフィーの雄姿を続編に期待させて貰おう。
以上、17歳なのに腰痛で苦しんでる旧スクール水着は巨乳派の自称猫科動物の戯言でした。
さて推敲する作業に戻らねば。
それではまた次回m(__)ノシ
小説家になろう 勝手にランキング
+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。