中井洽(ひろし)・衆院予算委員長の事務所に切断された手の指などが届いた事件で、警視庁は24日、元広島県警警部補で右翼団体「洗心会」会長の国信隆容疑者(40)=広島県三原市須波ハイツ3丁目=を脅迫容疑で逮捕し、発表した。容疑を認めているという。
公安部によると、国信容疑者は10日ごろ、ホルマリン漬けにした自分の小指入りの瓶や包丁(刃渡り12センチ)、「天誅(てんちゅう)が降るものと覚悟せよ」などと書いて血染めの手形を押した脅迫状を箱に入れ、東京都千代田区の衆院第1議員会館にある中井氏の事務所に宅配便で送りつけた疑いがある。
脅迫状は、中井氏が民主党の「皇室の伝統・文化を守る議員連盟」の会長に就いたのは「一昨年の不敬発言」を帳消しにするためだと批判。公安部は、中井氏が一昨年11月に参院本会議場であった式典で、秋篠宮ご夫妻が着席しなかったことについてヤジを飛ばしたとされる問題を指すとみている。