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小学生編(前期)
26ページ目
∧月♂日

新年明けましておめでとうございますだ。

 一応、日記帳から見守ってくれているだろうファンタジー☆な妖精さんにも挨拶を書いたことだし今日の事を書いていこう。
 先ずは朝から母さんが作ったお節を食べて、お雑煮に入っている餅でお餅うにょ~んをした。
 妹がそれを見てキャッキャッと笑っていたが赤子心に面白かったのかもしくは興味をそそったのだろう。

 その後、八束神社に初詣に行ったらなのちゃんとあーちゃんとすずちゃんに会った。
 士郎さんやデビッドさんは父さん達と話しており、俺達はその間にいそいそと会話した。
 なのちゃん達は正月らしく振り袖を着ており歩きにくそうにしていたが元々の可愛さと合間ってかなり可愛かった。そして、振り袖が非常に似合っていたので、胸もないから振り袖が凄い似合っていると褒めたら抉られるようなトリプルグーパンが顔面を襲ってきた。

 全員が「一言余計!」とか言って、そりゃもう起こるはキレるはで最近の若者は本当にキレやすい……、今度から注意しよう。

 きょーにいさんは周囲には忍さんとの関係をまだ隠していたのか、微妙に忍さんと着かず離れずの距離に居たので復讐の一巻がてらに「忍さんは美人ですけど恋人は居ないんですか?」と爆弾投下。
 それにきょーにいさんはあから様に不味いと言った顔になり、忍さんは顔には出して居なかったが『チャンス到来!』と目が一瞬で輝いた。

 そもそも、きょーにいさんが忍さんとクリスマスを過ごしていことを知っていたのは俺だけの様で、きょーにいさんが高町家の人達に用事の内容も言わずにクリスマスは用事があると言ったのを聞いてもしやと思い忍さんに確認してみたらビンゴだったのだ。

 けど、もしかしたら高町家の中でも桃子さんだけは薄々感づいて居たかもしれない。二人がそれなりに良い雰囲気を出していたのも知っているし、何よりもきょーにいさんの母親だからだ。

 「クリスマスに一緒に過ごした男の人は居たわよ」「そうなんですか、もしかして俺の知ってる人ですか?」「教えちゃって良いのかな…、本人はまだ周りには言っていないし頃合いを見計らって居るかもしれないし……」と言った会話を聞いた辺りで桃子さんはMOMOKOさんに覚醒。
 きょーにいさんに「話があるからちょっといらっしゃい」と言ったMOMOKOさんに、ひきつったきょーにいさんが連れていかれた辺りで俺と忍さんが内心で「してやったり!!」と叫んだのは書くまでもないだろう。

 ちなみにきょーにいさんがMOMOKOさんに連れていかれた時に俺が無意識に小さく笑っていたらしく、近くで見なければ分からない程小さい、その笑みを見た幽霊ちゃんは何か体にゾクゾクと来るものがあったと語った。

P.S おみくじを引いてみたら『妙吉』と言う訳の分からない結果が出たので首を傾げていたら、たまたまおみくじの結果を見た神主さんが入れ歯が吹き飛びかねない位の勢いで驚いて『妙吉』について説明してくれた。

 なんでも、この『妙吉』は結果は関係なくアドバイス部分の的中率は99.9%はある、神社側が入れたわけではない気付いたら何故か入っているおみくじらしい。
 神主さんに「持ち帰ってとっておきなさい」と言われたので家に持ち帰ったが正直激しくいらないので、アドバイスだけ日記に書いて置いて捨てようと思う。

~健康運~ 激しく快調で風邪を引くなんてことは、とてもじゃない限りはないでしょう。ただし、怪我には注意しましょう。
 感情的に動いた結果、負傷しても運が良ければかすり傷で済みますが、運が悪ければ気付いたらあの世に居ましたなんて事があるかもしれません。

~恋愛運~ 舐めてるんですか? 恋愛運のアドバイスを見る貴方は実は私を舐めてるんでしょう? 大事な事なので二回言いました。昨年と同じく素晴らしくリア充な一年を送れるでしょう。リア充氏ね。リア充モゲロ。リア充滅しろ。
 しかも更に狸娘ちゃんが貴方のリア充ワールドに加入の予感。改めてリア充氏ね。
 身近にいる女性から相談を受けてシリアスな雰囲気にもなりそうです。
 ただし、調子に乗って周りの女性全員が全員好意を抱いていると認識してはなりません。
 リア充な環境でも恋愛関係の発展はあり得ません。
 ただ、今現在の話なので将来性がないわけではないので希望はあります。最後に一言、エロゲ主人公氏ね!

~学業運~ 全く問題ありません。むしろ貴方の頭脳で問題が出たら駄目です。
 貴方が趣味でしている学業の方は、今年中に教われる限りは教わりきり独学に進むでしょう。

~総合運~

微妙です。取りあえずプラスマイナスは死なない限りはプラスでいられます。当たり前ですが死んだら元も子もないのでせいぜい頑張りましょうね。

最後にエロゲ主人公氏ね!

 と言った内容だったが恋愛運だけは信じないことにした。リア充とかエロゲ主人公とか書かれてるおみくじ自体が信じたくないが何か不吉なことも書かれていたので念のために警戒しておこうと思う。

どうやら俺が願った大晦日の細やかな願いはやはり今年も叶わないようだ……。



∧月◇日

 取りあえず今日は正月なので、なのちゃん達に付き合って羽根つきをした。勿論やるからには、墨汁と筆を持参して。

 最初なのちゃん達が墨汁と筆を見たときはゴクリと咽を鳴らしたが、直ぐにそれぞれ決意してなのちゃんは髪を一端、卸して直ぐにポニテなのちゃん形態に変形した。

 ちなみに対戦カードは俺対すずちゃんとなのちゃん対あーちゃんとなった。
 すずちゃん相手なので最初から本気を出して羽根つきを開始して、しばらくし何度目かに打ち返した後に急にすずちゃんの動きが良くなり、危うく落としかけたが何とか拾って打ち合いを再開した。
 加減を止めたのだろうと判断し、なのちゃんとあーちゃんが互いの試合に夢中なのを良いことにオドで身体能力を強化。顔に墨で落書きされるのは俺も嫌だったのだ。

 そしたら、今度はすずちゃんの瞳が紅く染まったと思ったら更に身体能力が上昇し、俺も負けじと魔力で身体能力を強化すると言った、某インフレ死神漫画並の展開を繰り返していた内に羽根つきの羽が俺達の力の打ち合う力に耐えきれずに途中で割れてしまい勝負はドローになった。
 相変わらず俺に取り憑いている幽霊ちゃんはそんな俺達の勝負の始終を見てアワアワしていた。

 ちなみに、なのちゃんとあーちゃんの対戦はなのちゃんの顔が真っ黒になって終了。例え運動スタイルになろうともなのちゃんは運動が苦手なのは変わらないしな。



∧月⊥日

 今日の俺はとても機嫌が良い。何しろきょーにいさんへの積年の恨みを全て張らせたのだからな!!

 正月も終わったので、高町家にお邪魔したら忍さんがリビングに居たので挨拶してからハイタッチした。それを見た、なのちゃんが何を思ったかムッとした顔をして、きょーにいさんが「お前ら仲良くない?」と言ってきたので普通に仲は良いと答えて置いた。実際に忍さんとはかなり仲が良いし、携帯電話の番号も知ってるくらいだしな。

 きょーにいさんが「そうか」と呟いた後に、俺が「もしかして、嫉妬ですか?」と言い「何でそうなる!?」「じゃあ、恭也は私が他の男の人と仲良くしてても良いの?」「そう言うゆう訳じゃなくて…」「えい君はなのはのなのー! 誰にも渡さないの―!」と最後になのちゃんが混じったやり取りをしたが一切合切の内容を取りあえずスルーしてその後に爆弾投下。

 内容は「そんなに仲が良いなら直ぐにでも結婚式はあげるんですか?」だ。忍さんの目が輝き、きょーにいさんの死角から忍さんはグジョップサインを出してくれた。
 その後はずっと忍さんのターンで最終的には大学卒業後に結婚するところまでこぎ着けられた。
 帰りに二人して高町家を出た後は高らかにハイタッチをした。

 取りあえず、今までの積年の恨みは果たしたのでコレでチャラだ。
 まぁ……、気が早いが純粋に言わせて貰う。願わくばきょーにいさんと忍さんの二人が幸せになりますように。



∧月Å日

 今日、妹が初めてハイハイした!
 大体、離乳食を食べ始めてしばらくした頃にハイハイを始めるモノだが大分遅かったので気に掛けていたら今日ハイハイしたよ!!

 ヤバい……、可愛い過ぎる…ハイハイして俺の方に向かってきた時はマジで鼻血が出そうだった。途中で父さんが妹の名前を呼んで気を引こうとしたが二秒で興味を失い俺の方に来た後、「孔明は何処にいるぅぅぅぅ!!」と殺気を孕んだ叫び声を挙げた父さんは母さんに近所迷惑だからと処刑されたが気にはしなかった。

 母さんとかポコたんとかリニスとか幽霊ちゃんに名前を呼ばれたら来たが、父さんにだけは名前を呼ばれても来ず、燃え尽きていた父さんは流石に可愛そうだったので肩に手を置いて慰めた。

 二階に上がる前に未だに燃え尽きていた父さんを母さんが励ましていたので、今夜はプロレスごっこだろう。
 激しいと煩いし気になって眠れないので、イヤホンを掛けるか耳栓をして寝ることにしよう。


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